労働参入時の男女賃金差なし

【The Daily Star】バングラデシュは労働参入時、男女間賃金格差のない4カ国のうちの一つだ。これは女性の人権向上を裏付けていると言える。

「注目すべきことは、4カ国を除くすべての国で、労働市場への参入時に男女間の賃金格差がある」
国際労働機関(ILO)の報告書『世界賃金報告書2018-19:男女間賃金格差の背後にあるもの』が述べている。

他三カ国はオーストラリアと中国、ロシアである。

26日に発表された報告書によれば、各国にはいくつかのバリエーションがあるが、多くの国で若年層から老齢層へと進むにつれ、徐々に男女間賃金格差が広がっていくという。

【中略】

「男女間賃金格差は今日の社会的不公平の最大の兆候の一つです。すべての国がその背後にあるものを正しく理解し、男女間の平等を加速するために努力すべきです」
ILOのガイ・ライダー局長は話した。

バングラデシュ女性はアルバイトで男性以上に上手にやってきた。

アルバイトで働く雇用者は、バングラデシュ女性の10%、男性の4%に過ぎない。72カ国の加重平均ではパート・アルバイトで働く女性の割合は14%、男性は7%だった。

ILOの報告書は世界的な賃金上昇傾向も明らかにした。

報告書によると、2017年の世界賃金の伸び率は2008年以来最低水準だったという。

世界の(物価インフレ調整後の)実質賃金伸び率は、2016年の2.4%から2017年の1.8%へと低下した。この調査結果は136カ国のデータに基づいている。

先進20カ国の実質賃金伸び率は、2016年の0.9%から2017年の0.4%に低下した。

対照的に新興・発展途上の20カ国は、2016年に4.9%、2017年に4.3%と変動した。

過去20年間、新興・発展途上の20カ国の平均実質賃金はほぼ3倍となった。一方、先進20カ国はわずか9%に過ぎない。

だが、多くの低・中所得国では賃金格差が依然として高く、賃金はしばしば労働者とその家族のニーズをカバーするには不十分である。

「高所得国ではGDP成長率の回復と失業率の低下に沿ったスローな賃金伸び率となっています」と、ライダー局長は指摘する。

初期の兆候では、スローな賃金伸び率は2018年も続くことを示唆している。

「スローな賃金伸び率は、経済成長や生活水準上昇の妨げとなっています」

各国は社会的パートナーとともに、社会的・経済的に持続可能な賃金上昇を達成する方法を探るべきだと、ライダー局長は話した。

Bangladesh News/The Daily Star Nov 27 2018
https://www.thedailystar.net/business/news/no-gender-pay-gap-entry-level-jobs-1665589
翻訳:吉本
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