レンガ窯の児童労働問題

レンガ窯の児童労働問題
【The Daily Star】PEC(初等教育資格証明試験)とJSC(下位中等教育資格証明試験)試験でGPA-5(最高成績評価)を獲得したパビトラ・ロイさん(16)は、授業料と家族への支援のため、年間半年ほどレンガ窯で働いている。

ニルファマリ(Nilphamari)県の村出身の9年生(パビトラさん)は、コミラ(Cumilla)県チャウダッグラム(Chauddagram)郡のM / Sミラズレンガで働いている。

「半年働いて、約6万タカ(7.9万円)貯金できました。これから家に帰ります。残り半年間は学校に通います。私はこのお金で学費を負担し、家族を支えなければなりません」
パビトラさんは特派員に話した。

「我が家は土地がなく、父が6人家族を支えることはとても難しい。6年生の時からここで働き始めました」

パビトラさんは一人ではない。同世代の多くがコミラ県におよそ350あるレンガ窯で働いている。

特派員は1月25日から30日にかけて県内8窯を訪問し、12人の子どもを含む40人の労働者に話を聞いた。

「レンガ窯で働くことはかなりきついです。でも、他に選択肢はありません。自分が稼ぐことで、家族を支えなければなりません」
エムラン窯で働くモハマド・ホサインさん(17)もニルファマリからやってきた。

1月25日、石炭トラックがコミラのレンガ窯小屋に突っ込み、少なくとも13人の労働者が死亡した。労働者たちは小屋の中で寝ていた。

犠牲者のうち9人はニルファマリ出身の男子生徒だった。メディア報道によると、彼らは家族を支えようとレンガ窯でアルバイトをするため、コミラへやってきたという。

「家が貧しい子どもたちは、レンガ窯で働くためにしばしばやって来ます。彼らは収入を得て、家族を支える必要があるのです」
その日の救助活動に参加したM / Sフマユンレンガの労働者アンワール・ホサインさんは話した。

 「児童労働は法律で禁止されているが、多くのレンガ窯の経営者は子どもを雇っています。経営者たちの意識を高めることや、この流れを終わらせる行政の積極的な役割が求められています」
児童の権利活動家でコミラ記者クラブ代表のマスク・アルタフ・チョードリー氏は話した。

バングラデシュ児童法では18歳未満を児童とし、労働法2006では14歳未満の子どもの労働を認めてはいない。

「私たちは労働者を直接雇うのではありません。地元で『マジュヒ』(Majhi)と言われる労働者代表と契約を交わすのです。彼らが時々未成年者を雇うのです」
取材したアーメドレンガのMd・シャウニワズ取締役は、責任を負うことの一切を拒否した。

「私たちは県内で児童労働を終わらせようと、監視を強化しました。児童を労働者として任命したと認められた者に対し、法的措置が取られるでしょう」
コミラ県のアブドゥル・ファザル・ミル県令は話した。

県行政は1月13日、児童を雇ったとして、レンガ窯の経営者に対し、移動裁判所を通じて数十万タカの罰金を課した。

Bangladesh News/The Daily Star Mar 2 2019
https://www.thedailystar.net/backpage/news/brick-kilns-child-labour-problem-1709413
翻訳:吉本
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