【The Daily Star】バングラデシュの成人女性の58%は携帯電話を持っているが、インターネットを利用しているのはわずか13%。一方、バングラデシュの男性は86%が携帯電話を持ち、30%がインターネットを利用している。
デジタル分野で男女格差が大きいことが、最近発表されたGSMA『モバイルジェンダーギャップ報告2019』で明らかになった。
GSMAは、モバイルコミュニケーションのグローバルシステムと一般的に呼ばれる、世界中のモバイルネットワーク事業者の利益を代表する業界団体である。
調査はアジア、アフリカ、南アメリカからそれぞれ6カ国、合計18カ国で行われた。調査結果は主にGSMAインテリジェンス消費者調査2018から得たもので、解答者は2万人を越えた。
バングラデシュは携帯電話所有の男女格差が2番目に多く、女性は男性所有者より33%少なかった。最大格差はパキスタンの37%だった。
パキスタン女性の携帯電話所有率は50%で、インターネット利用は11%だった。
調査によると、インターネットアクセスの主要な手段は携帯電話で、女性の48%が携帯電話を使ってオンラインしているという。
「女性の携帯電話所有やインターネット利用は大幅に増加していますが、依然として男女差があります」
ムスタファ・ジャバール通信情報・技術相は、携帯電話の所有やインターネット利用に女性が後れを取るのは社会構造に根差しているという。
「多くの場合、親は息子や娘を分け隔てなく育てます。しかし、12歳の息子に携帯電話の所有を許しても、18歳の娘には所有を許しません」
両親が娘に所有を認めないことが大きな役割を果たしていると話す。
「しかし、状況は徐々に変わってきており、今後数年で男女差は縮小するでしょう」
ジャバール氏は補足した。
すべての利害関係者が携帯電話やインターネットの大きなメリットを、女性や家族、地域社会、経済に提供する行動をとることが重要だとGSMA報告はいう。
「モバイルは女性の権利を高め、安全や情報・サービスにアクセスできることに役立つ」
携帯電話の男女格差を解消することは、商業的、経済的に大きな機会をもたらすことも意味していると、GSMA報告書は補足している。
「女性が社会全体にデジタル的に参加するため、ベーシックなスマートフォンを手頃な価格で購入できることが重要な要素です」
バングラデシュ第2位の携帯電話会社ロビのシャヘド・アラム部長は話す。
ロビはGSMAと協力して、女性の加入者を根本的なところから特定し、デジタルエコシステムに参加する機会を提供してきたという。
また、ICT省や提携関係にあるファーウェイと提携して、バングラデシュ国内を『デジタルバス』で回って女性向けのデジタルリテラシー研修を行っている。
バングラデシュの携帯電話支出の男女格差は51%で、中国の18%、インドの19%をはるかに上回る。
アルゼンチン、ブラジル、メキシコなどのラテンアメリカ諸国は、男性より女性の方が携帯電話やインターネットを利用していることも調査で明らかになった。
Bangladesh News/The Daily Star Mar 8 2019
https://www.thedailystar.net/business/telecom/news/mobile-internet-use-women-far-behind-men-1711996
翻訳:吉本
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