紡糸、布地輸出増加

紡糸、布地輸出増加
【The Daily Star】7月から5月までの紡糸と布地輸出は前年同期比20.46%増、1億4112万ドル(156.6億円)となった。これはバングラデシュがより高い生産性を発揮すれば、原材料の主要供給国になり得ることを示している。

現在、国内紡績工業は、ニット分野での原材料需要の85%、織物分野での原材料需要の40%を満たしている。

全ての国内需要を満たすため、バングラデシュは中国とインドから紡糸を輸入している。一方、輸出用紡糸、とりわけ綿糸の輸出が最近伸びてきた。

少なくとも6つの大規模紡績工場が、インドネシアやスリランカ、トルコに、非常に細い特殊綿糸を輸出し始めている。紡績・織物・綿糸加工業者のプラットフォーム『バングラデシュ繊維工場協会』のモンスール・アーメド理事は述べた。

「バングラデシュには紡糸や織物を輸出するポテンシャルがたくさんあります」と言うのは、大手紡績衣料品輸出業者DBLグループのMA・ジャッバール会長。

ここ2年、DBLグループはスリランカに紡糸と布地を輸出してきた。バングラデシュでは綿糸の生産が盛んなため、外国企業が買い付けに来る。多くの国で混合糸の製造を始めたが、工場では綿糸と混合糸を合わせて使うという。

アーメド氏によると、トルコは細い糸でニットウェアを製造する技術に長けており、バングラデシュ製品の適した供給先となっている。

一方、バングラデシュとトルコは自由貿易協定や優遇貿易協定に署名していないため、アパレルやアパレル関連素材の輸出には高い関税がかかっている、と輸出業者は指摘する。

その他の潜在力のある国への輸出でも、高い関税問題に直面するという。

ジャッバール氏によると、海外では紡糸や布地の需要が高いうえ、国内消費も増加しているという。

その上で、国内紡績工場や織物業者がもっと多くの紡糸や布地を生産すれば、バングラデシュの輸出金額はより高くなるとした。

企業家はバングラデシュ産の紡糸価格はインド産より安いと指摘する。
 「そのため、バングラデシュは様々な国にとって、良い供給源になることができるのです」

スリランカやインドネシア、トルコ以外では、エチオピアやミャンマー、カンボジアなどの新興衣料品生産国が、バングラデシュ紡糸と布地のよい供給先になる可能性があると、ジャバール氏はいう。

紡糸や布地の生産量を増やすため、国内工場は主要繊維産業へのさらなる投資が必要だ、と業界関係者。主要繊維産業には80億ドル(8879億円)近くが投資されてきた。

バングラデシュには450の紡績工場と、約1300の中小織物工場がある。

Bangladesh News/The Daily Star Jun 30 2019
https://www.thedailystar.net/business/news/yarn-exports-hold-potential-1764490
翻訳:吉本
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