都市部で減る女性の雇用

都市部で減る女性の雇用
【The Daily Star】31日に発表された報告書によると、2010年以降、都市部で働く女性の数が減少する一方、農村部では増えていることがわかった。

2010年に都市部の女性雇用率は34.5%だったが、2017年には31%に低下した。

一方、農村部では、36.4%(2010年)から38.6%(2017年)へと上昇した。『雇用、労働力参加と教育:バングラデシュのジェンダー平等に向けて』報告書による。

開発雇用研究センター(CDER)とFES(Friedrich-Ebert-Stiftung)バングラデシュは、ダッカのブラックセンターインで開かれたイベントで報告書を発表した。

報告書によれば、給与の良い仕事の不足、自営業への進出が女性雇用率の低下に繋がっているとし、高学歴女性の高い失業率による落胆が見て取れるという。

この現象は、発展と近代化が女性の雇用に繋がるという一般的な概念とは対照的だと、CDERのルシダン・ラーマン所長は述べた。多くの要因が都市部の女性の雇用減少の一因になっているという。

「例えば子育てや夫の高収入、社会的不名誉などです」

農村部の女性雇用率は、畜産業の拡大や、主に女性労働力に依存するマイクロファイナンスに基づく活動によって上昇した可能性があると、ルシダン氏は補足した。農業以外の自営業を生み出すにはスキルと財政的投資が必要だが、都市部の女性はほとんど資金にアクセスできないという。

さらに、都市部では男性労働者の大多数が賃金雇用に従事しているため、男性と女性の共同雇用の範囲はかなり限られてしまうと報告書は述べている。

女性に適した仕事の不足と高い失業率が意欲を削ぐ要因として働き、それが労働力参加を減らしている可能性もある。

2017年、若い男性の失業率は8.3%だったが、女性は15%だった。

労働参加率は2000から2017年にかけて23.9から36.3%に増加したにも関わらず、女性全体の労働参加率は36%前後で推移している。

「女性の低い労働参加率についてそれほど気にする必要はありません。なぜならここ数年、数々の男女平等は進んできました。かつて女性は家の中でしか働いてきませんでしたが、今では家の内外で働いています」
パッリ・カルマーサハヤク(Palli Karma-Sahayak) 基金のコリクッザマン・アーメド議長はいう。

「それは、男女不平等を減らすことに欠点がないという意味ではありません」

高等教育を受けた女性の失業率は非常に低いため、女性は初等、中等教育だけでなく高等教育を受ける必要がある。

将来のテクノロジーに遅れずについていくために必要な訓練を受けるには、戦略的なアプローチが必要だ。

それに加え、政府は社会資本と男女の人権保護に焦点を当てる必要があると、報告書はいう。

女性に対する暴力が、女性の参加率を低下させる理由の1つであると言うのは、カルモジビ・ナリのプラティナ・パル・モジュムダー会長。一方、工場の機械化は労働力の必要性を減らし、最終的に女性の参加率を低下させるとした。

児童婚を減らし、育児の責任を緩和することは政策支援に値すると報告書はいう。高等教育とニーズに基づいたスキル訓練を増やすことも必要だ。

 FESバングラデシュの駐在代表ティナ・マリーブローム氏、エコノミストのハンナナ・ベガム氏らも意見を述べた。

Bangladesh News/The Daily Star Sep 1 2019
https://www.thedailystar.net/business/bangladesh-female-employment-falling-in-urban-areas-1793668
翻訳:吉本
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