茶園労働者が学校運営

茶園労働者が学校運営
【The Daily Star】まれな利他主義の例だが、ハビゴンジ(Habiganj)県チュナルガット(Chunarughat)郡にあるアモ茶園の労働者たちは、地区外の学校の差別から子どもたちを守るため、わずかな収入を持ち寄って学校を運営している。

近くにあるアムルド高校&カレッジの一部の学生が、同級生だった茶園労働者の子どもたちをイジメたことを受け、茶園労働者たちはお金を出し合って2013年初頭にウダヨン高校を設立した。かつて労働指導者だったダナシュアル・バナージーさんは話す。

学校運営委員会メンバーを務めるダナシュアルさんによると、現在、日給102タカ(135円)の登録茶園労働者1200人が、毎週5タカ(6.6円)ずつ寄付して学校を運営しているという。

「最初、生徒は130人でしたが、現在、10学年の生徒まで、488人の生徒が在籍しています」

Some tea workers’ kids attend their class. Photo: Sta

それまで生徒はアムルド高校&カレッジか、チャンドプール高校へ通っていたが、毎日、丘陵のぬかるんだ道を越え、茶園から7キロも歩いて通学しなければならなかった。

そのうえ、先生がムンダ、シャドリ、ウラオ、サンタル、デシュワリなど彼らの言語が話せなかったので、講義はほとんど理解できなかったという。

「さらにクラスメートが彼らを見下し、『不可触民』と呼んでいました。なぜなら、彼らは茶園労働者の世帯に属し、肌の色がより黒かったからです」
ウダヨン高校のスワパン・ムンダ校長は話した。

その結果、中退率は高かったという。

「先生たちが私たちをとても愛してくれるので、私たちは幸せです。先生たちはわからないことがあると、私たちの言語を使って説明してくれます」
7学年のモニ・ムンダさんは特派員に話した。

だが、学校は長椅子や教室不足など多くの問題に悩まされている。校長によると、ブリキ屋根の1階建ての建物にはトイレ設備がないという。

学校が立っている土地に労働者たちは簡単に来ることができなかった。ハビゴンジ・ラスカルプール・バレーのアニルッド・バライク書記官は話す。

「茶園主を説得するのが簡単ではありませんでした。労働者はスラム内の小さな土地を手に入れるため、デモをしなければなりませんでした」

「子どもの頃、私たちは教育を受けられませんでした。ですから、貧しい子どもたちが簡単に教育を受けられる施設を作りたかったのです」
アモ茶園の世話人ジュボラジ・ジョラさんは話した。

学校には12人の教師がいて、代用硬貨による給料をもらって教えている。

「お金が欲しいわけではありません。茶園労働者の恵まれない子どもたちに教えて、両親に誇りを持ってもらおうと思っています」
校長は話した。

ダナシュアルさんは学校創設者や教師の負担を軽減するため、前向きな取り組みをするよう政府に要請している。

「ハビゴンジの町から45キロほど離れたアモ茶園には、1200人の登録労働者を含む6千人の茶園労働者がいます」
学校運営委員会のディリップ・ランジャン・コイリ会長は話した。

「2012年の終わりから、保護者を説得するために戸別訪問しました。最終的に2013年1月に学校の活動を開始することができました」

ユニオン議会(UP)のメンバーで労働者リーダーのアニルドゥ・バライクさんが計画を主導した。

「チュナルガットの人たちは、教育に対するアモ茶園の労働者たちの貢献を認めています。彼らは多くの壁や批判に直面しましたが、決して諦めませんでした」
チュナルガット郡のモハンマド・サムスル・ホック教育官は話した。

先月、学校のサッカーチームがシレット(Sylhet)管区内のリーグで優勝した。現在、管区間レベルの大会に参加していて、チャットグラム管区の優勝者と向き合っている。

Bangladesh News/The Daily Star Oct 4 2019
https://www.thedailystar.net/country/news/tea-workers-venture-educate-future-generation-1809109
翻訳:吉本
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