ジュート輸出が好調

ジュート輸出が好調

【The Daily Star】バングラデシュのジュート産業は異例な時代を迎えている。

低収量による希少性のため、輸出収益は急増し、生ジュート貿易は歴史的な高値での取引を記録しているのだ。

だが、工場経営者は、ジュート繊維や麻ひも、袋、バッグの輸出の伸びは、価格高騰によるものだとする。出荷量も増加しているが、金額の急増ほど伸びてはいないと。

輸出振興局(EPB)のデータによると、主要輸出品目であるジュート繊維・麻ひもの輸出収益は、2020-21会計年度年度上半期(7-12月期)、前年同期比42%増の4.49億ドル(498.3億円)に達した。

同様にジュート袋やバッグなどの輸出業者は、上半期56%増の9200万ドル(102.1億円)を売り上げた。

工場経営者によると、国営バングラデシュジュート工場協会や民間工場によるジュート袋10万俵の販売や、欧州のロックダウンによる外出自粛などでジュート素材のカーペットの需要が高まったことが、ジュート繊維の出荷を後押ししたという。

だか、成長度合は輸出額の急増よりもはるかに低い。

「輸出額が増加したのは、主にジュート繊維の価格が上がったためです」
加工能力で世界最大級を誇るジュート繊維メーカー「アキジ・ジュート工場」のシェイク・ナジル・ウディン氏は述べた。

ウディン氏によると、ジュート繊維の主要成分である生ジュート価格は、1マウンド(約37キログラム)あたり約2200タカ(2907円)から倍増したという。

【中略】

昨年7~8月の生ジュートの収穫直後から、生ジュート価格は上昇に転じた。

中間業者が在庫を増やし、農家が洪水による生産量の減少に伴う売り惜しみをした結果、9月末に過去最高の価格を更新した。

政策対話センター(CPD)の研究主任であるコンドカル・ゴラム・モアッツェム氏は、今年はジュート産業にとって異例の年だったと述べた。
「ジュートの輸出にとって例外的に良い年で、出荷量は減少していません。むしろ増加しています」

一方、来シーズン豊作であれば、生ジュート価格は下がるとした。

工場経営者は、最高級生ジュートは1マウンドあたり4千~4200タカ(5286~5550円)で取引されているが、これだけ価格が高騰すると、ジュートの推定総収穫量を疑わざるを得ないと述べた。

農業改良普及局(DAE)は、洪水関連の損失を計算し、農家は昨シーズン728.6万俵生産したと推定している。

【後略】

Bangladesh News/The Daily Star Jan 20 2021
https://www.thedailystar.net/business/news/jute-exports-the-mend-2030809
翻訳:吉本

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