【Financial Express】政府は6兆タカ(7.9兆円)規模の2021-22年度国家予算を6月3日に提出する予定だと、5日、関係者らが述べた。
新予算では、昨年度8.2％だった経済成長率目標を7.0％に設定するという。また、国会での予算会議は6月2日に始まるとした。
昨年度の予算規模は5兆6800億タカ(7.5兆円)だった。
財務当局はコロナパンデミックによる異常な社会経済状況を背景に予算作成をしているが、昨年の予算編成時も同じ状況に直面していた。
「6月3日に予算案を国会へ提出したいと考えています」
財務当局者は本紙に語った。
この予算ではGDPの5.0％を超える赤字に対応するため、外部からの借入目標を高く設定することになるという。当局者は外部の1兆タカ(1.3兆円)相当の予算支援について、ほぼ最終的に合意しているとした。
外部資金調達は内部資金調達よりもはるかに安く、金利はわずか2.0％だという。政府は現在、アジア開発銀行（ADB）から予算支援として多額の資金を得るための交渉を行っている。
「予算は全体的な投資を促進するという基本的な目標を持つべきです。そうでなければ、経済に十分な需要が生まれません。需要が少ないということは、雇用の創出も少ないということです」
バングラデシュ政策研究所（PRI）所長のオーサンHマンズール博士は述べた。そのうえで、国内への投資を促進するため、政府はコロナウイルスの感染を食い止めなければならないとした。
経済学者のザヒド・フセイン博士は、政府が外部からより多くの資金を調達することを決定したことに驚きを示し、これまで膨大なプロジェクト支援が準備されたが、実施能力不足により、これらの資金をうまく利用できなかったとした。
「もし、外部からの資金がプロジェクト支援の形であるならば、我々は能力を向上させなければなりません。そうでなければ、適切な時期に資金を得ることができないでしょう」
フセイン氏は、パンデミックや国民や経済への影響を考慮すると、予算は保健、社会的セーフティネットプログラム、教育、農業に重点を置くべきだとした。
また、雇用を創出するプロジェクトや労働集約的なプロジェクトが優先されるべきだと述べた。
Bangladesh News/Financial Express May 6 2021
https://thefinancialexpress.com.bd/economy/tk-60-trillion-budget-to-be-placed-in-parliament-on-june-3-1620271279
翻訳編集：吉本