昨会計年度の税収21%増加

昨会計年度の税収21%増加

【Financial Express】過去数年の税収の平均成長率は10%程度だったが、2020-21会計年度の税収は、前年度比21%増という素晴らしい結果となった。

法人税や源泉徴収税の増額により、国家歳入庁(NBR)が達成したものだが、徴収額は目標の3.01兆タカ(3.88兆円)を4111.8億タカ(5294億円)下回り、2.61兆タカ(3.36兆円)だった。当初目標は3.3兆タカ(4.25兆円)だったが、後に3.01兆タカに下方修正されていた。

最新データは先週12日の会議で、NBRのアブ・ヘナMdローマトル・マニーム長官に提出された。

徴収額が目標を下回ったものの、税務当局やエコノミストは、コロナ禍の厳しい状況下で歳入を増加させたNBRの努力を高く評価している。

徴収額の伸びは税関が27.41%と最も高く、20%の所得税、15.44%の付加価値税(VAT)が続いた。

最も多かった税収はVATで9750.7億タカ(1兆2553億円)、以下、所得税と旅行税の8672億タカ(1兆1165億円)、税関の7715億タカ(9933億円)が続いた。

2019-20会計年度は、税関とVATはそれぞれ4.48%と3.11%のマイナス成長、所得税は3.99%の成長で、税収は2.18兆タカ(2.8兆円)とマイナス成長を記録した。

NBRの現場責任者が本紙に語ったところによると、税収は通常、商品の消費やサービスの利用、開発プロジェクトの実施に伴って増加するが、経済が、収束の兆しを見せないパンデミックとの付き合い方を学び始めたという。また、財政措置も税収の増加に貢献していると述べた。

さらに、税務署員が全力で取り組んだ点や未申告分を公開する機会が増えた点も、徴収に大きく貢献したとした。

前政権の財務アドバイザーであるミルザ・アジズル・イスラム博士は、収入の伸びを「驚くべきこと」だと疑問を呈した。

「収入データは、GDP成長率を含む他の経済指標と相互に整合していないため、疑問を感じています」
イスラム氏は、バングラデシュ統計局(BBS)がGDP成長率を下方修正したことや、輸入の伸びが通年では満足のいくものではなかった点を指摘した。

BBSは、2020-21会計年度のGDP成長率8.2%という政府目標に対し、5.47%だったと推定している。

バングラデシュ銀行(BB)のデータによると、2020ー21会計年度の輸入支払いは、コロナ禍前の2019会計年度に比べて大幅に増加はしなかった。だが、2021年6月に輸入が大幅に増えたことを受け、前年同月比で20%近く増加した。

関係者によると、主要な収入源となる品目の輸入段階での前倒し課税が、昨年の増収の大きな理由の一つだとした。

Bangladesh News/Financial Express Aug 15 2021
https://thefinancialexpress.com.bd/economy/bangladeshs-revenue-receipts-increase-21pc-1628994728
翻訳編集:吉本

#バングラデシュ #ニュース #税収 #NBR #関税 #所得税 #VAT #BBS #BB