スクールバッグ製造の危機

スクールバッグ製造の危機

【The Daily Star】チャトグラム(Chattogram)でスクールバッグを製造するハビブル・ラーマンさんは、2020年3月に国内でコロナパンデミックが発生してたことで、経済的な危機に陥った。

かつては家計を楽に支えることができるほど裕福な生活を送っていたラーマンさんだが、2020年3月14日から全国の教育機関が閉鎖されたことで、この1年半の収入がほぼゼロになってしまったのだ。

その後、閉鎖は何度も延長され、現在は8月31日までとなった。この間、試験は中止、学業スケジュールも混乱している。

「主に製造していたのはスクールバッグでしたが、パンデミックの影響で需要が急減しました」
パンデミック発生から半年間は、工場の家賃や3人の従業員の給料を貯金から捻出していたという。

「しかし、状況が悪化したため、工場を手放し、自宅に機械を保管することにしました。貯金は最初の半年で使い果たし、今は完全な赤字です」

現在、ラーマンさんは生活のために野菜を売っているが、この業界に関わる多くの人が同じ悩みを抱えている。

オールドダッカのチョークバザールでスクールバッグを作っているヌル・ホーセンさんも、最初は貯金を切り崩して生活していたという。その後、利益があまり上がらないベルトを製造することにした。

ほとんどのスクールバッグ製造業者は、工場を完全に閉鎖するか、製品をベルトやハンドバッグに変更した。サプライヤー数が増えた分、利益はさらに利益があがらなくなった。

「それでも、なんとか生き延びようと努力しています」
ホーセンさんは述べた。

「教科書や教材を持ち運ぶスクールバッグを購入するのは、学校や大学に通う生徒や学生ですが、この1年半、教育機関が閉鎖されたため、全く必要ありませんでした」
チョークバザールの卸売業者であるアクター・ホサインさんは述べた。

バングラデシュには私立大学が107校と、国立大学に付属したカレッジが2254校ある。2020年には高等学校卒業資格(HSC)または同等の試験に136万人が合格した。さらに340万人初等学校生徒、250万人の中等学校生徒がいる。

「パンデミック期間中、スクールバッグはほとんど売れなかったので、他のバッグを展示するようにしました。しかし、学校や大学が開校すれば、スクールバッグの需要は再び高まるでしょう」
ホセインさんは述べた。

Bangladesh News/The Daily Star Aug 19 2021
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/pandemic-weighing-schoolbag-makers-2155676
翻訳編集:吉本

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