景気回復で税収増加

景気回復で税収増加

【The Daily Star】8月初旬に全国的なロックダウンが解除されて以降、経済/ビジネス活動が回復したことで、今年度7~8月期の歳入は3454.8億タカ(4479億円)となり、前年同期の3016億タカ(3910億円)からおよそ15%増加した。

国家歳入庁(NBR)の暫定データによると、海外取引を通じた輸入の急増が歳入増加を支えた。

このような堅調な伸びにもかかわらず、現会計年度7~8月の目標である3975.9億タカ(5154.5億円)には521.5億タカ(676.1億円)届かなかった。

NBRは、6月末に終了した前会計年度全体で3.3兆タカ(4.28兆円)の税収を目標としている。

政策対話センター(CPD)上級研究員のタウフィクル・イスラム・カーン氏は、歳入額が増えているにもかかわらず、年間目標は達成できそうになく、今回の徴収の伸びは、コロナパンデミック第2波後の回復に沿ったものだと述べた。

「昨年の予算で源泉徴収の規定を増やしたことも功を奏しています」

昨年はコロナパンデミックによる経済活動の低迷のため、全体の税収が減少した。

会計年度最初の7月は第2波対抗のために約3週間の全国的なロックダウンとなり、経済活動が停滞した。そのため、税務担当者が計上した税収は前年比4%増にとどまった。

だが、ワクチン接種とロックダウン解除で企業活動が活発化したため、VAT(付加価値税)局は、7~8月期の間接税が前年同期の1135億タカ(1471.5億円)から1296.4億タカ(1680.7億円)へと14%増加したと発表した。

輸入増加が続いたため、税関からの関税徴収額は前年同期1000.8億タカ(1297.5億円)から1158億タカ(1501.3億円)へ16%増加した。

直接税である所得税の好調も続いている。NBRのデータによると、現会計年度の7~8月期に税務署が徴収した税金は、前年同期の880億タカ(1140.9億円)から1000.2億タカ(1296.7億円)へ14%増加した。

カーン氏は、企業に負担をかけることなく、可能な限り脱税を抑制することを優先する必要があるとした。

「コロナ感染者が減少しているため、企業は回復に向けて走り出すでしょうが、政府には疎外された人を支援し、経済の持続的な回復に投資するための十分な税収が必要となります」

Bangladesh News/The Daily Star Oct 5 2021
https://www.thedailystar.net/business/economy/industries/tax-customes/news/tax-receipts-rise-economy-recovers-2190906
翻訳編集:吉本

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