収入多いが識字率最下位!?

収入多いが識字率最下位!?

【Financial Express】ナラヨンゴンジ(Narayanganj)県では、極貧状態の人は1%にも満たないことが、貧困状況に関する共同調査で明らかになった。

一方、ダッカに近い同県では、6歳から15歳までの子どもの約5分の1(18.42%)が学校に通っていないこともわかった。

総合経済部とバングラデシュ開発研究所(BIDS)、英国バース大学が行った調査によると、送金収入が集中して多いマダルプール(Madaripur)県とムンシゴンジ(Munshiganj)県では、就学率はナラヨンゴンジより高いにも関わらず、収入面では2位、3位に甘んじていた。

所得面で最も豊かな県がなぜ教育への関心が低いのかについて、BIDSのズルフィカール・アリ研究員は、ナラヨンゴンジは労働機会を提供する工場が多い県だと分析した。
「収入が多いからといって、保護者が必ず子どもを学校に通わせるかというと、そうではない可能性があります。むしろ、多くの保護者は豊富な収入機会があるため、子どもを職場に送り出しているのです」

北部クリグラム(Kurigram)県では54%が筋金入りの貧困層で、依然として最も貧しい県だ。次いでボンドルボン(Bandarban)県が50%、ディナジプール(Dinajpur)県が45%と続く。

一方、67%が複数の資産を持たないスナムゴンジ(Sunamganj)県では、資源の利用可能性が低いという点でトップに立つ。コックスバザール(Cox’s Bazar)県が59%、ボンドルボン県が56%と続く。

クルナ(Khulna)県は国内で最も所得格差が大きい県で、ピロジプール(Pirujpur)、クシュティア(Kushtia)、ナオガオン(Naogaon)が続く。

今回の調査では、イスラム教徒の極貧率が11%、ヒンドゥー教徒が14%、キリスト教徒が21%、仏教徒が22%であることもわかった。

調査は、収入に基づいて貧困を判定するために行われたが、バングラデシュではまだ多面的な基準による貧困の測定が始まっていない。

バングラデシュは他国と同様に、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に沿って、多次元貧困指数に基づいて貧困率を推定することに合意していると、シャムスル・アラム計画担当国務相は述べる。

「今回の調査で、バングラデシュが貧困面でどのような状況にあるかを理解することができました。しかし、次回は、所得のみに基づく調査方式をやめ、多面的な指標によって貧困を測定する調査を行う予定です」

Bangladesh News/Finaancial Express Oct 11 2021
https://thefinancialexpress.com.bd/national/the-richest-district-income-wise-the-poorest-in-literacy-1633951014
翻訳編集:吉本

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