原材料メーカーに優遇措置

原材料メーカーに優遇措置

【The Daily Star】医薬品原材料(API:医薬品に含まれる有効成分)の国産化を促進し、輸入依存度を低減して輸出を強化するため、政府は医薬品製造に使われる原材料メーカーに対し、2032年まで免税措置を講じることを決定した。

国家歳入庁(NBR)によると、すでに原材料を製造しているAPIおよび実験試薬メーカーは、2016年7月1日に遡ってこの税制上の優遇措置を受けることができるという。

税制上の優遇措置を受けるためには、2022年7月以降、少なくとも年間5種類のAPIと実験用試薬を製造する必要があると、NBRは11日の通達で述べた。5種類未満の場合、免税額は減少する。

NBRは2022年7月以降、毎年3種類のAPIや試薬を新たに製造する医薬品メーカーに対して、7.5%の税金を支払う必要があるとしている。

「政府は素晴らしい仕事をしました。税制上の優遇措置は投資を呼び込み、API製造の能力をより拡大するでしょう」
国内製薬メーカー約250社を代表するバングラデシュ製薬工業協会のSMシャヒウッザマン事務局長は述べた。

通達では、APIや試薬メーカーは年間売上高の少なくとも1%を研究開発に費やし、学術・研究機関との関わりを徐々に増やしていく必要があるとした。

今回の通達は、2020年に30億ドル(3404億円)と推定される急成長中の医薬品業界の要望の一部を満たすために、国内企業がムンシゴンジ(Munshiganj)県にAPI工業団地を設立していることを受けたものだ。

バングラデシュでは、医薬品原料や試薬の需要のほとんどを中国、韓国、インドに依存しており、国内生産はほとんど行われていない。業界関係者によると、医薬品原材料を輸入するために100億タカ(133億円)以上を費やしているという。

現在、アクティブ・ファイン化学(Active Fine Chemicals)やスクエア(Square)、エスカイェフ(Eskayef)、ベキシムコ(Beximco)など10社近い医薬品メーカーが一部原材料を生産しているが、生産開始の準備をしている企業もある。

APIメーカーは、すでに分子レベルの輸入時の事前所得税が免除されている。

NBRによると、この特典は2032年まで継続されるという。これは、政府が医薬品産業の強固な基盤を確保し、知的財産権の貿易関連の側面(TRIPS)に基づく特許免除を利用して輸出収入を増加させることを目的としているためである。

国内メーカーは2017年に41のAPI分子と試薬を作ることに成功した。政府は、商業省2018年に策定した原薬・試薬の生産と輸出に関する国家政策に基づき、2032年までにそれを370に引き上げることを目標にしている。

政府は国内製造を通じ、APIや試薬の輸入量を需要の80%まで下げることを目指している。

「国内医薬品メーカーがTRIPS免除のメリットを享受できるよう、税の免除を申し出ました」
NBR高官は述べた。

政府は、2032年までにバングラデシュがAPIを輸出することで、税金やその他の優遇措置で100万ドル(1億1354万円)近くの利益が上げられ、55万人近くの雇用が創出されると見込んでいる。

「国内生産により、医薬品の製造コストが下がり、世界市場での競争力が高まります」
まもなくAPI生産を始める予定のビーコン(Beacon)製薬のモンジュルル・アラム世界ビジネス開発部長は述べた。

アラム氏は、製造コストが先進国よりも安いため、多国籍企業がバングラデシュにAPI製造工場を設立する可能性があると予測し、外国からの投資には大きな可能性があると述べた。

Bangladesh News/The Daily Star Oct 13 2021
https://www.thedailystar.net/business/economy/industries/tax-customes/news/pharma-raw-material-makers-get-tax-exemption-until-2032-2197101
翻訳編集:吉本

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