建設コスト20%上昇

建設コスト20%上昇

【The Daily Star】原材料価格の高騰でバングラデシュの建設コストは昨年1年間で20%上昇しており、開発プロジェクトの実施に影響を及ぼす可能性があると業界関係者は述べている。

コロナパンデミック後、世界的に原材料需要が高まったため、ここ1年で鉄鋼、セメント、アスファルト、石材チップ価格は急上昇した。

「その結果、建設コストは20%上昇しました」
バングラデシュ商工会議所連盟の元会長Mirナジル・ホサイン氏は述べた。

国際市場のスクラップ価格高騰を受けて業者が料金を引き上げたため、鉄鋼価格は過去1年間で44.22%も上昇した。1年前は1トンあたり5万3千タカ(6万9790円)だったものが、現在7万7500タカ(10万1971円)で販売されている。

石材チップ価格は56.41%、アスファルトは59.52%、セメントは19.44%上昇した。

国際市場におけるビチューメン(道路舗装用炭化水素化合物)価格は、2020年の420ドル(4万7350円)から今週670ドル(7万5534円)/トンまで上昇した。

業界関係者によると、2020年7月には360タカ(474円)だったセメント50kg袋は、現在430タカ(566円)で販売されている。

ホセイン氏によると、主要資材の価格上昇による財政負担のため、請負業者はプロジェクトの実施継続に難儀し、年次開発プログラム(ADP)に影響が出始めたという。

原材料価格が高騰しているにもかかわらず、調達機関が18カ月未満のプロジェクト価格を調整しないため、国内の請負業者は苦労している。

一方、外国の請負業者に対してはコスト調整されていると話す起業家もいる。

「このような状況下、国内建設会社は疲弊しています。中には倒産を恐れて建設工事を中止するところが出るかもしれません」

マックス(Max)グループのグラム・モハンマド・アロミギル会長は、建設資材の異常な高騰と建設コストの増加に対応するため、既存および将来のすべての政府プロジェクトに、価格調整の規定を盛り込む必要があると述べた。

MA・マンナン計画相は、世界市場で建設原材料価格が異常に上昇していることは懸念すべきだとしたが、現行の規則では価格を調整する規定はないとした。だが、政府はプロジェクトコストを調整するための委員会を設置しているとして、請負業者に対し、忍耐強く工事を継続するよう提案した。

「この問題はADPの実施にも影響を及ぼすため、早急に解決したいと考えています。コロナパンデミックはすでに開発プロジェクトの実施に影響を与えています」

Bangladesh News/The Daily Star Nov 9 2021
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/construction-cost-goes-20pc-2225351
翻訳編集:吉本

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