サービス業 GDPの54%

サービス業 GDPの54%

【Financial Express】バングラデシュのサービス業は過去5年間で約90%拡大し、18兆9800億タカ(25.3兆円)に達したことが、バングラデシュ統計局(BSS)の最新公式統計で明らかになった。

宿泊、教育、金融、輸送、卸売・小売取引に広がるサービス業の規模は、2020-21会計年度の名目GDP34兆8400億タカ(46.4兆円)の54%近くに達した。5年前の2015-16会計年度には10兆600億タカ(13.4兆円)だった。

サービス業の実情は、新基準年である2015-16年度に基づく最新GDPの測定値で浮かび上がった。

だが、一部の有力エコノミストには過去5年間のサービス業の大きな飛躍について見解の相違があり、対象期間中にサービス部門に質的な発展がなかったと述べている。

ヒューマンヘルスや社会事業活動は過去1年で1兆1860億タカ(1.58兆円)と最も速い成長を見せ、2015-16年度から117%増加した。

それに続くのが行政・支援サービス活動で、90.48%増の2713.3億タカ(3614.2億円)となった。

その他、金融・保険活動、宿泊・飲食サービス、卸売・小売業、自動車修理、運輸・倉庫、不動産などが大きく成長した。

最少だったのは専門的・科学的・技術的活動で、2015-16年度の61%近くの伸びだった。

「規模について議論するつもりはありませんが、達成された成長が何であれ、実質的な成長ではなありません」
バングラデシュ政策研究所(PRI)所長のアーサン・H・マンスール博士は、観光や交通、教育が発展しているのであれば、本当の意味で発展していることになると述べた。

また、露天商や臨時店舗が大幅に増えるなどインフォーマル経済の成長が甚だしいとし、「このようなインフォーマル経済は、経済の健全な兆候を示すものではありません」とした。

電子商取引やテクノロジーを使ったサービスはもっと増えてもいいはずだとマンスール博士。現在、多くの電子商取引サービス提供者による詐欺や不正行為が問題になっている。

世界銀行ダッカ事務所の元上級エコノミスト、ザヒード・フセイン博士も、統計の詳細や内訳が不明だとして、この統計に疑問を抱く一人だ。

フセイン氏によると、市場価格におけるGDPは新しいベースを設定したときに成長するため、新たなエリアや活動を加えるならば、BSSは情報公開を通じて明らかにすべきだとした。また、データの質について、彼らは単に数字や統計を提供しているに過ぎないとコメントした。

新基準年を考慮した2020-21会計年度のGDPの名目成長率は9.89%だった。

GDPはサービス、工業、農業の3大部門で構成される。過去5年間で工業は76%増の11兆3600億タカ(15.1兆円)、農業は48%増の4兆600億タカ(5.4兆円)だった。

Bangladesh News/Financial Express Dec 16 2021
https://thefinancialexpress.com.bd/economy/bangladesh/bangladeshs-services-sector-grows-fast-to-54pc-of-gdp-1639622355
翻訳編集:吉本

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