【Financial Express】アジア開発銀行（ADB）は、バングラデシュの社会経済的な回復促進や開発方策のための銀行融資として、26億ドル(2973億円)の支援と19.6億ドル(2241.2億円)の追加支援を行うと発表した。
ADBによると、昨年度の最初の支援はコロナパンデミックからの回復支援、今回の第二弾はプロジェクトやプログラムへの融資に充てられるという。
支援は、バングラデシュの公衆衛生システムの強化、社会的セーフティネットの適用範囲拡大による社会・経済の回復、輸出産業の労働者への給与支援、被災した産業や農家への低金利融資となる予定だ。
コロナパンデミックは、2019会計年度8.2％だったGDP成長率を3.5％(20会計年度)に急落させるなど、国の経済に大きな影響を及ぼした。
その上、約500万人がフルタイムの仕事を失ったと、国際労働機関（ILO）は2021年11月に推計している。
2021会計年度の暫定的な成長率も、5.5％と低く見積もられた。
一方、ADBは、コロナからの復興支援はバングラデシュの1500万人以上の貧困層や脆弱な人々に恩恵を与えたと述べた。
また、輸出志向産業の380万人以上の労働者（女性が53％）が494.5億タカ(658.7億円)の賃金補助を受け、コロナパンデミックで被害を受けた工場や零細・中小企業は4815億タカ(6413.5億円)の融資を受けることができたとした。
さらに、2万845人の医師、看護師、その他最前線で働く医療従事者が、2カ月分の基本給を謝礼として受け取った。
「ADBが、コロナパンデミックという当面の課題に対処するために最初の支援を打ち出した開発パートナーであることや、バングラデシュが最も支援を必要としているときにそばにいることができたのは嬉しいことです。バングラデシュが女性を含む貧困層や弱者を保護し、貿易やビジネスを促進するための強固な経済・財政措置を成功させ、コロナ以前の高い経済成長軌道にすぐに戻ると確信しています」
ADBバングラデシュのエディモン・ギンティン所長は述べた。
ギンティン氏は、バングラデシュは生命と生活の両方を支援する現実的な政策のもと、景気刺激策や奨励策、社会保護プログラムの拡大を通じて、現在進行中のコロナパンデミックをこれまでうまく管理してきたと補足した。
Bangladesh News/Financial Express Dec 23 2021
https://thefinancialexpress.com.bd/economy/adb-lends-bangladesh-26b-pledges-196b-more-1640227902
翻訳編集：吉本
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