インフレ率6%超えか

インフレ率6%超えか

【Prothom Alo】中央銀行(BB)のインフレ予想調査によると、現会計年度末(22年6月30日)の年間平均インフレ率は6.0%のレベルを超える可能性があるという。

調査対象の回答者の約77%が、1年先の平均インフレ率が6.0%を超えると予想した。

1日夜に発表された年次金融政策レビューは調査結果の詳細を説明していないが、2022年の残り期間のインフレに関するBB職員の予想も調査結果と一致しているとした。

インフレ予想を示すグラフでは、6.0%を超えたあと、今年12月末までに8.5%に達する可能性があることが示された。だが、レビューではこの点に関する説明は一切なく、やや曖昧なままとなっている。

一方、今年度の政府インフレ目標である5.30%に対して、22年度上半期から見た12カ月平均CPI(消費者物価指数)インフレ率は5.55%だった。

この間の食品と非食品の平均インフレ率はそれぞれ5.30%と5.93%を記録した。

「12カ月平均の食品インフレ率は2021年7月の5.68%から2021年12月の5.30%へと僅かに下降したと見られるが、12カ月平均の非食品インフレ率は2021年7月の5.33%から2021年12月の5.93%へと大幅に上昇した 」

「さらに、食品、石油、その他の変動する商品価格を除いた12カ月平均のコア・インフレ率は、2021年12月に6.98%と順調に上昇し続け、インフレ圧力の高まりを示した 」

22年度の金融政策決定書では、CPI平均インフレ率は目標とする1桁台の5.30%で緩やかに推移し、許容範囲に収まると予測された。

だが、レビューでは、22年度上半期の実際の平均CPIヘッドラインインフレ率は5.60%とし、目標をわずかに上回ったと述べた。

「国際商品価格とエネルギー価格が急速に回復していることは、外部からのインフレ圧力を示唆している」

「さらに、国内経済におけるエネルギー価格の最近の上昇に連動し、生産コストと輸送コストが上昇、非食料品価格にある程度の上昇圧力が生じた」

「燃料や食用油の価格上昇により、さらにインフレが高まる可能性がある」

レビューは、輸入食品と石油価格の上昇から広範なインフレへのパススルーが遅れることで、国内インフレにさらなる上昇圧力がかかるかもしれないと説明する。

また、国内通貨であるタカ(BDT)が米ドルに対して急速に下落しているため、外部部門からさらなるリスクが生じる可能性があると警告した。

「さらに、資産価格指数、特に株価指数と不動産価格指数の最近の上昇は、インフレ上昇リスクをさらに悪化させる可能性がある」

レビューによると、インフレ圧力を抑制するため、BBは物価の安定を維持するために慎重な金融スタンスを確保する姿勢を維持するという。

これに関連してBBは、広義の貨幣の伸びの鈍化と農業部門における健全な食糧生産に注目する。この2つの要因は「インフレ率を許容範囲内に抑えるのに役立つだろう」とした。

Bangladesh News/Financial Express Mar 2 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/economy/bangladesh/inflation-in-bangladesh-expected-to-exceed-60pc-by-june-1646229677
翻訳編集:吉本

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