先進国への医薬品輸出増加

先進国への医薬品輸出増加

【The Daily Star】高品質医薬品を手頃価格で製造する能力が評価され、米国、欧州、その他の国々から規制当局の承認を得たことで、バングラデシュの先進国への医薬品輸出は着実に増加している。

過去3年間で米国、英国、オーストラリア、カナダ、デンマーク市場で出荷量が大幅に増加した。

医薬品業界はアジア・アフリカ市場や国内市場に大きく依存していたため、これは大きな変化と言える。

2020-21年会計年度、バングラデシュは米国に1497万ドル(17.7億円)相当の医薬品を出荷、105万ドル(1.24億円)だった1年前のコロナウイルスによる減速から強く立ち直った。

輸出振興局(EPB)のデータによると、2018-19年度の出荷額は1360万ドル(16.1億円)だった。

また、バングラデシュの2番目の輸出先としてデンマークが浮上、2020年度の18万ドル(2128万円)から約14倍の243万ドル(2.9億円)と急増した。

カナダへの輸出は83万ドル(9813万円)から62%増の134万ドル(1.6億円)に増加した。

英国への輸出は47万ドル(5557万円)から242万ドル(2.9億円)へ増加したが、19年度の260万ドル(3.1億円)からは減少した。

日本やオーストラリアでも出荷が増加している。

この輸出の上向きは規制の厳しい市場への参入によるものだ。

大きな進展として、米国食品医薬品局(FDA)がエスケイェフ(Eskayef)製薬の施設に承認を与えたことが挙げられる。

同社は25mg、50mg、75mg、100mg、150mg、200mg、225mg、300mgの8種類の強さのプレガバリンカプセルについて、米国の規制当局に提出するデータを含む略式新薬申請書を提出、後発医薬品の審査と承認の可能性を示した。

スクエア製薬もFDAの認可を取得している。

「バングラデシュ医薬品は安価で高品質、かつ特許のない医薬品を製造しているため、先進国での受け入れが進んでいます」
ダッカ大学薬学部前学部長のABMファロク教授は述べている。

「私たちは世界トップクラスの救命薬を製造できるので、製品の品質には何の問題もありません。その上、どんなジェネリック医薬品をも作ることができるので、先進国市場に参入するのに役立っています」

ファロク氏によると、専門家や熟練人材を国内で雇用できるために生産コストが低く、他のどの国よりも安価であることも要因の一つだという。
「バングラデシュの医薬品は先進国でも競争力があるのです」

「エスケイェフは権威があり厳しいとされるFDAの認可を取得したことで、世界で最も魅力的な市場への扉が開かれました」
エスケイェフ製薬のモハマッド・ムジャヒドゥル・イスラム販売担当取締役は述べた。

また、これまでバングラデシュはアフリカやアジアの医薬品市場においてすでに強力な足跡を残してきたとし、今こそ、規制市場へ進出するときだと述べた。

インセプタ(Incepta)製薬のアブドゥル・ムクタディル会長兼社長は、高品質医薬品を製造する国内製薬会社は、国際規制機関から承認を受けているという。
「これにより先進国への輸出が増加しています。今はまだ初期段階です。今後、輸出は急速に増加するでしょう」

そのうえで、バングラデシュの規制当局が海外市場での機会を探るため、国内医薬品メーカーに支援を提供していることに感謝の意を示した。

ベシムコ(Beximco)製薬関係者は、同社は米国に出荷される医薬品の90%を占めていると述べた。

バングラデシュの2021会計年度の医薬品出荷額は、品質の継続的改善や政策的支援に加え、輸出バスケットに抗コロナウイルス薬が増えたおかげで、前年度比25%増の1億6900万ドル(199.8億円)に達した。

EPBによると、2022会計年度の6月から2月までの海外売上高は1億3057万ドル(154.4億円)で、前年同期比21.28%増となっている。

Bangladesh News/The Daily Star Mar 16 2020
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/medicine-exports-developed-markets-the-rise-2983941
翻訳編集:吉本

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