【The Daily Star】コロナパンデミックからまだ完全に立ち直っておらず、世界的な商品価格の上昇という新たな逆風にさらされているにも関わらず、政府は次期会計年度のGDP成長率目標を7.5％と意欲的に設定した。

また、6月末日までの今年度の国内総生産（GDP）成長率を7.2％とする前回予測も堅持した。

成長予測は17日、ムスタファ・カマル財務相が議長を務め、財務省や他省庁、バングラデシュ銀行(BB)高官が出席した財政調整評議会で共有された。

計画担当国務相のシャムスル・アラム教授は、国際情勢が悪化しなければ、目標は達成可能だと述べた。

「国の経済力を含む全てを分析し、この時期までに実施される巨大プロジェクトを考慮した上でこの目標を設定しました。目標達成に向けて努力を続けていきます」

この目標は世界銀行（WB）やアジア開発銀行(ADB)予測より高い。

WBは23会計年度のバングラデシュのGDPを6.7％、ADBは7.1％と予測している。

評議会では、23会計年度のインフレ率は5.5％と予測された。

昨年6月に今年度予算が発表されたとき、インフレ率目標は5.3％に設定されていた。その後、複数の要因が重なって物価が上昇し、5.7%に上方修正された。

だが、食品価格の高騰が原因で、2月のインフレ率は過去16カ月で最高の6.17%まで跳ね上がった。アラム氏は世界情勢に左右されつつも、政府はインフレ率を徐々に抑制するよう努力すると述べた。

ウクライナ戦争とそれに伴う経済制裁により世界の商品価格が上昇、インフレ見通しが悪化していると、WBはバングラデシュに関する最新報告書で述べている。また、非食品価格も、輸送コスト上昇と他製品への波及効果により、高止まりする可能性が高いとした。

政府見通しは、23会計年度の経済規模は44兆1284億9千万タカ(62兆4310億円)としている。

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23年のGDP成長率目標は7.5%