パドマ橋で対インド貿易強化

パドマ橋で対インド貿易強化

【Financial Express】14日、バングラデシュ陸上港湾局(BLPA)設立21周年を記念してダッカ市内のホテルで開かれたプログラムで、パドマ橋はインドとの国境を越えた貿易を強化する上で重要な役割を果たすと、講演者らは述べた。

また、南アジア経済圏の経済的潜在力を活用するため、インドとバングラデシュの陸上港の物流を直ちに改善し、税の障壁を取り除き、相互利益を得ることを呼びかけた。

主賓として、Mdカリダ・マムード・チョードリー船舶相が出席した。

「陸上港の容量を強化し、そのサービスを改善する必要があります。私たちはすでに2つの港を自動化し、他の港でも同じことを行います」
チョードリー氏は、国民待望のパドマ橋の開通によりインドとの貿易が増加、国全体の経済活動を強化することになるとし、陸上港はそこから大きな利益を得るとの期待を示した。

議員で元FBCCI(バングラデシュ商工会議所連盟)会長のMdシャヒウル・イスラム氏は、インドとの二国間貿易は100億ドル(1兆3460億円)未満であるとし、莫大な経済的潜在力があるのにまだ活用できていないとした。

また、インドは主要な綿花生産国の一つでバングラデシュの主な輸出品目はアパレルだとし、「インドから綿花を調達し、完成品を隣国に輸出することで、貿易を強化することができます」と述べた。

さらに、専門家はパドマ橋が国内総生産(GDP)を1.5%増加させると予測しているとし、国境を越えた貿易を大幅に強化することで、今後5年間で2.0%増加するとの期待を示した。

ビクラムKドライズワミ駐バングラデシュインド高等弁務官は、二国間貿易は目覚しい成長を続けていると述べ、「もし、両国の物流が大幅に改善されれば、どれだけの恩恵があるか想像してみてください」とし、貿易額が20億ドルまで増加することを期待していると述べた。

また、バングラデシュとインドが経済連携協定に関する共同研究を開始したが、貿易大臣によって承認され、交渉を開始できるようになることを望んでいるとした。

「バングラデシュがLDC(後発開発途上国)の地位を卒業する前に、我々は包括的な経済パートナーシップを結ぶべきです。それはまた、物流をさらに改善するよう我々に圧力をかけるでしょう」

船舶省常任委員会のラフィクル・イスラム議長は陸上港で働く職員に対し、時間の浪費を避けるため、より迅速に職務を遂行することを求めた。
「不必要な時間のロスは、最終的に消費者の負担となります」

「陸上港は、インドとの二国間貿易の40%以上を占めています」
船舶省のMdモスタファ・カマル次官は、インドとの国境を越えた貿易を強化するため、陸上港をより強固なものにしたいと述べた。

BLPAのMdアラムギル局長は、ミャンマー国境を含め、国内には24カ所の陸上港があるとし、そのうち12カ所は完全稼働していると述べた。

3地域の地域間貿易統計によると、東アジアとサハラ以南の経済圏が世界貿易の50%と22%を占めているのに対し、BBIN(バングラデシュ、ブータン、インド、ネパール)地域では5.0%以下だったという。

アラムギル氏は、未開拓ながら巨大な可能性があるとし、不十分な輸送・貿易インフラ、関税・非関税障壁、煩雑な規制や手作業によるプロセス、接続性の低さ、信頼不足といった貿易障壁の撤廃し、貿易量をさらに増加させる必要があると述べた。

Bangladesh News/Financial Express Jun 15 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/padma-bridge-to-help-boost-trade-with-india-1655280482
翻訳編集:吉本

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