WB 地域内貿易改善を支援

WB 地域内貿易改善を支援

【The Daily Star】世界銀行(WB)は29日、バングラデシュとネパールの貿易・輸送コストと輸送時間を削減し、地域内貿易を改善するため、10億3000万ドル(1406.4億円)の融資を承認した。

東部南部アジアにおける輸送と貿易の接続性促進(ACCESS)プログラムフェーズ1は、地域貿易の主要な障害である手作業や紙ベースの貿易プロセス、不十分な輸送・貿易インフラ、制限的な貿易・輸送規制やプロセスに取り組む政府を支援する。

WBは、バングラデシュとネパール両国はこのプログラムにより、時間のかかる手作業や紙ベースの貿易プロセスをデジタル化された自動化ソリューションに置き換えることができるとした。

自動化により、国境通過時間の短縮、出入りするトラックの電子追跡、エレクトロニック・キューイング(先に来たものから手続きをする)、スマートパーキングの設置が可能になる。

また、環境に優しく気候変動に強い建設をベースに、選択された接続道路の改善、主要な陸上港と税関インフラの更新を支援する。このプログラムは、内陸国ネパールやブータンと、ゲートウェイであるバングラデシュやインドの接続性を高めることを支援する。

南アジア諸国にとって地域間貿易は未開拓で巨大な可能性を秘めているが、現実は南アジアの貿易総額のわずか5%を占めるにすぎない。一方、東アジアでは50%を占めている。

「接続性を高めることで南アジアの経済成長を著しく高め、数百万人に機会を創り出すことができます」
WBのハートウィグ・シェーファー南アジア担当副総裁は述べた。

バングラデシュ側では7億5345万ドル(1028.8億円)のACCESSプログラムが行われる。シレット(Sylhet)-Charkai(チャルカイ)-シェオラ(Sheola)間の43km2車線道路を気候変動に強い4車線道路に改良し、シェオラ陸港とダッカ(Dhaka)-シレット高速道路を結ぶ。これにより、移動時間が30%短縮される。

このプロジェクトは、陸上貿易の約80%を扱うバングラデシュの3大陸港であるベナポール(Benapole)、ボムラ(Bhomra)、ブリマリ(Burimari)の合理的なデジタルシステムやインフラ整備を支援するものだ。また、バングラデシュの輸出入申告の90%を扱うチャトラム税関の近代化も支援する。

バングラデシュ、ブータン、インド、ネパール間の貿易は2015年から2019年にかけて6倍に成長したが、未開拓の地域間貿易の潜在力はバングラデシュの場合93%と推定されると、WBのバングラデシュ・ブータン担当理事のマーシー・テボン氏は述べた。

「プログラムはバングラデシュの地域貿易と輸送の改善に役立ち、プロセスの自動化はコロナパンデミックのような危機に対する耐性を構築します」

プログラムはバングラデシュとネパールの自動車協定の準備と実施も促進し、フェース2ではブータンも含まれる予定だ。

Bangladesh News/The Daily Star Jun 30 2022
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/bangladesh-gets-753m-trade-connectivity-3060036
翻訳編集:吉本

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