23年度予算可決

23年度予算可決

【Financial Express】コロナパンデミックとロシア・ウクライナ戦争によって引き起こされた危機が世界経済を揺るがす中、国会はバングラデシュを再び発展軌道に乗せることを目的とした6兆7800億タカ(9兆8527億円)の22-23年度予算を通過させた。

会計年度最終日である30日、国会議員による音声投票で可決した。

過去2年間はコロナパンデミックのために予算会議は短縮されたが、今回はムスタファ・カマル財務相が6月9日に概要提案をしてから、長く議論が行われた。

昨年は猛威を振るったパンデミックの中、公衆衛生と生活の保護のバランスを取るという課題に取り組んだ。

今回は生活費高騰に苦しむ中、国際市場の変動の中で生活必需品の価格を抑えるという課題に直面している。

シェイク・ハシナ首相は議論の中で、コロナパンデミックとロシア・ウクライナの戦争の影響で世界経済が危機に直面する中、贅沢品や資源の浪費に使うのではなく、節約に集中するよう市民に助言した。

6兆7800億円の予算は国内総生産(GDP)の15.23%に相当し、21-22年度の修正予算より14.24%高い。中期的な経済成長の原動力となる「内需と外需」の力強さを当て込み、新年度のGDP成長率目標を7.5%に置いているからだ。

18-19会計年度の8.15%という記録的なGDP成長率に刺激された財務相は、19-20会計年度のGDP成長率目標を8.2%に設定した。だが、経済が乱高下したため、6.1%に修正せざるを得なくなった。この年、バングラデシュは3.45%の成長率しか達成できなかった。

2020-2021年度にはGDP成長率が6.94%に上昇、さらにパンデミックの波を乗り切ったことで、目標が7.2%に引き上げられた。

政府は次期会計年度の平均インフレ率を5.6%にすることを目標としている。インフレを抑えるため、化学肥料、ガス、電力などの国内価格調整を行うという。

コロナパンデミックによる2年間の中断を経て、政府は銀行から1兆タカ(1.45兆円)以上を調達するなど大規模な赤字を伴う予算編成を行い、発展軌道に乗せる準備を整えた。

29日に修正された財政法案の通過により、カマル氏は資金洗浄者に恩赦を与えるという計画を、複数の修正を加えて承認させた。

これによりバングラデシュ人は、何の疑問も抱くことなく、税金を支払うことで海外から未申告資金を持ち帰ることができるようになる。

カマル氏は、この方法で赤字を削減する計画に対する野党からの激しい批判を受け、海外にある動産と不動産両方を合法化するオプションの提案を取り下げた。

予算案を修正するため、主要野党のジャティヤ党とBNP議員を含む13人が664の動議を提出した。これらの動議は議論の末にすべて否決された。

Bangladesh News/Financial Express Jun 30 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/economy/bangladesh/parliament-passes-tk-678t-budget-for-fy23-1656608276
翻訳編集:吉本

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