海底トンネル12月開通か

海底トンネル12月開通か

【Financial Express】バングラデシュはパドマ橋の開通に続き、もう一つの夢を実現しようとしている。国内初の海底高速道路ボンゴボンドゥ・シェイク・ムジブル・ラーマン・トンネルが、2022年末に開通する予定なのだ。

カルナフリ川下流多車線道路トンネル建設プロジェクトのディレクター、ハルヌール・ラシッド・チョードリー氏によると、チャトグラムのメイントンネルとアプローチ道路の建設を含む作業は86%完了したという。

「作業は予定通り進んでいます」

メイントンネルは長さ3.32キロメートル。長さ2.45km、直径10.80mの2本のチューブがある。それぞれのチューブは12メートル離れ、各2車線で構成されている。

メイントンネルの西端と東端には5.35kmの連絡道路があり、長さ727mの橋が架けられる予定だ。

bdnews24.comによれば、トンネルはチャットグラムのパテンガ海軍兵学校地点でカルナフリ川の下に入り、18~31mの深さを通って対岸のアンワラ(Anwara)郡に出る。

チョードリー氏は「(普通の)橋や道路ではありません」とトンネル建設の難しさを強調。工事完了後、車両の走行性などすべての問題をチェックした後、開通させる予定だとした。

政府は、ボンゴボンドゥトンネルの開通により、川の両岸の生活が変化し、経済活動が大きく拡大することを期待する。

その他、観光都市コックスバザール(Cox’s Bazar)やチャトグラム南部と他の地域の接続がよくなるうえ、川にかかる2つの橋を利用する車の数が減る。

川の南側アンワラ郡には韓国や中国の輸出加工特区、CUFLの工場、パーキ・ビーチがある。また、コックスバザールやバンシュカリ(Banshkhali)、マタルバリ発電所、マタルバリ深海港へのルートはすべてアンワラを通っている。

政府はトンネル建設により、チャトグラム市は中国の上海市のような「1市2町」として開発されることになるとしている。

プロジェクト作業は許可を得てから2年後の2017年12月に始まった。だが、コロナパンデミックで2020年3月から9月の第1週までの進捗がわずか5%など、作業ペースは遅れた。

パンデミックのため海外からの機器の輸入が困難となり、作業の妨げになったという。

川を貫く2本のトンネルは1本目は17カ月、2本目は10カ月かかって完成した。現在、トンネルの構造工事が進行中だ。

トンネルへのアクセスは、チャットグラムに面した北端から、外環道、高架高速道路、カスガー道路、空港道路、パテンガ・ビール道路の五カ所となっている。

中国との共同出資で建設されたこのプロジェクトは、当初988億タカ(1427億円)と見積もられていた。その後、1037億4千万タカ(1498億円)に修正された。

6月25日にパドマ橋を開通させたシェイク・ハシナ首相は、今年中にこのトンネルの他、メトロ鉄道を開通させることに意欲を示している。

Bangladesh News/afinancial Express Jul 2 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/bangabandhu-tunnel-prepares-for-december-opening-1656747069
翻訳編集:吉本

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