全国で停電発生

全国で停電発生

【Financial Express】ダッカをはじめ国内各地で電力不足が深刻化し、家庭や企業の活動に支障をきたしている。

ダッカ市内で暮らす人たちは停電を毎日2、3度経験し、日中の気温が35℃近くまで上昇する高温多湿の天候のもとで悲惨な生活を送っている。

ほぼすべての商品が値上がりする中、ポータブルクーラーや充電式扇風機などを買い求める人が増え、さらに生活は苦しくなっている。

発電や配電に携わる関係者は、必要な電力を供給できないのは、主に一次エネルギーであるガス不足のせいだとし、このミスマッチが停電の引き金になっているとした。

東ランプラに住むモスタファ・ムリダさんは、ここ数日、30分以上続く停電が1日2、3度あるという。

「暑いのにひどい目に遭わされています。15カ月になる娘がいるので、昨日(4日)充電式扇風機を買ってきて乗り切りました」

キルガオン(Khilgaon)、マリバグ(Malibagh)、モウチャク(Mouchak)、ナカルパラ(Nakhalpara)、シャンティナゴール(Shantinagar)、モグバザール(Mogbazar)、ダンモンディ(Dhanmondi)、グルシャン(Gulshan)、モハンマドプール(Mohammadpur)、ミルプール(Mirpur)、ストラプール(Sutrapur)、ジャトラバリ(Jatrabari)、バッダ(Badda)、オールドダッカ(Old Dhaka)など市内の他の住民も同様の経験をしている。

市民と同様、企業も電力不足の影響を受け、経費が大幅に増加した。

ラムプラ(Rampura)のホテル・カスツリの従業員アシュラフル・イスラムさんは、停電中は発電機を稼働させなければならなかったために出費が膨らんだと述べた。

国営バングラデシュ電力開発局(BPDB)の統計によると、5日夕方は需要予測が1万4千メガワット(MW)だったのに対し、発電量は1万3070MWとされ、需要と供給の間に930MWのギャップがあった。

BPDB幹部は本紙に、そのため、不足分は停電でカバーする必要があると述べた。

その幹部によると、通常、1日平均1200mmcf(百万立方フィート/日)供給される天然ガスが900mmcf以下になるなど天然ガス不足のため、3500MWの発電能力を持つ発電所が休止したままだという。

最近、ナスルル・ハミッド電力・エネルギー・鉱物資源相は電力とガスの供給危機を認め、一時的な不便さについて国民に謝罪した。

エネルギー問題の専門家は、政府が一次エネルギーではなく、発電所の増設に力を入れるようになったことがこの問題を生じさせたと分析している。

バングラデシュ工科大学(BUET)石油・鉱物資源工学科(PMRE)のMタミム教授によると、2005年から2009年にかけて、電力生産量の減少が原因で深刻な電力不足に陥ったことがあるという。その後、政府は発電最優先を続けてきた。

「今、電力部門の問題は一次エネルギーにあります。ですが政策は変わっていません」

Bangladesh News/Financial Express Jul 6 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/national/outages-unbearable-countrywide-amid-simmering-heat-1657075325
翻訳編集:吉本

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