
【Financial Express】世界経済フォーラム(WEF)の調査によると、バングラデシュのジェンダーギャップは、南アジアで最も低いことが明らかになった。
世界ジェンダー・ギャップ指数2022でバングラデシュは146カ国中71位(スコア0.714)だったと、WEFが14日発表した。
トップは0.908のスコアでアイスランド、最下位はタリバンが再び権力を握ったアフガニスタンでスコア0.435だった。
調査は、経済的参加と機会、教育達成度、健康と生存、政治的エンパワーメントの4つの指標から、国全体のジェンダーギャップ指数を導き出す。
バングラデシュは経済的参加スコアが141位と低く、下位にはエジプト、インド、イラン、パキスタン、アフガニスタンの5カ国しかない。だが、政治的エンパワーメントでは全体の9位にランキングされる。教育達成度は123位、健康と生存では129位だった。
調査からは、前年よりバングラデシュ女性の全体的なジェンダー平価が低下していることが明らかになった。原因として識字率の男女格差の拡大や、教育達成のパフォーマンスが低下が挙げられる。
一方、政治的エンパワーメントと健康・生存の面はほとんど変化がなかった。
労働市場への参加は男女ともに減少したが、割合は女性の方が高かった。だが、専門的・技術的な仕事に従事する女性割合の増加や、推定所得金額の増加によって、その差は若干打ち消された。
男女格差の解消という点において、南アジアは報告書にある8地域の中で最悪の順位となった。調査では前回の報告書以降、ほとんどの国でジェンダー平価に進展が見られないことが指摘された。
全体として、この地域の経済参加指数スコアは世界最低で、健康や生存、教育達成の点でも遅れをとっている。
南アジアで最も優れた指標は政治的エンパワーメントで、政治的リーダーシップに占める女性の割合が高いため、強いものとなっている。バングラデシュ、インド、ネパールでは女性が国の最高ポストに就いたり、政府により広く参加しているため、地域内で最も高いスコアを獲得している。
南アジアの順位はバングラデシュがトップ、ネパール、スリランカ、モルディブ、ブータン、インド、イラン、パキスタン、アフガニスタンと続く。
Bangladesh News/Financial Express Jul 14 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/national/bangladesh-tops-south-asia-ranking-on-gender-gap-index-1657779350
翻訳編集:吉本