生産性で南アジア諸国に遅れ

生産性で南アジア諸国に遅れ

【Financial Express】訓練を受けた労働力の不足により、バングラデシュは平均生産性において他の南アジア諸国に遅れをとっていることが、バングラデシュ開発研究所(BIDS)の調査で明らかになった。

政府が支援する公的研究機関BIDSは28日、ダッカ市内のホテルで調査報告書を公開した。発表会にはMAマンナン計画相が主賓、国家スキル開発局のナズリーン・アフロズ局長が特別ゲストとして参加。BIDS事務局長のビナヤク・セン博士が進行役を務めた。ダッカ大学のサイエマ・ホック・ビジシャ教授が講演を行い、政府や民間機関の専門家らが出席した。

調査は、国内労働力の約96%は未熟練労働者で、生産部門で望ましい貢献ができないとした。また、他の南アジア諸国と比較して生産性が最も低いのは、労働者が適切な技能訓練を受けていないからだとした。

BIDSシニアリサーチフェローのカジ・イクバル博士が若手研究者のグループを率いて、ジュートや製薬、プラスチック、建設、その他製造工場などの15産業を対象に調査を実施。この日、報告書を発表した。

「良い統治は必要ですが、まずは発展です。農村部に住む人々は水や電気や肥料を欲しがっていますが、良い統治という考えを持っていません。彼らが欲しいのは安定性です」
マンナン氏は述べた。

アフロズ氏は国家開発政策-2022の官報が間もなく発行されるとし、これに関してアクションプランが作成されたと述べた。

ビナヤク博士は、調査は今後10年間の国の労働者需要と政府からどのような政策支援が期待されるかを明らかにすることを目的としていると説明した。

専門家パネルの討論者たちは、技能開発の名の下にとられたプログラムは目標を達成するためにほとんど役に立たなかったとし、訓練は必要だがその前に仕事の機会が確保されなければならないと述べた。そうでなければ有益ではないし、質の高い教育も重要視されるべきだとした。

BIDSの調査によると、最も未熟練労働者が多いのは建設業で、その数98%だった。また、軽工業労働者の72%は教育を受けていないとした。

調査では、農産物加工業の熟練労働者も大幅に不足しているとされた。また、熟練労働者が最も必要とされているのは、専門職や機械オペレーター、IT分野だとした。この他、看護師の需要が増えていることにも言及した。

また、海外出稼ぎ労働者の47%が未熟労働者であることが明らかになった。

Bangladesh News/Financial Express Aug 28 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/economy/bangladesh/bangladesh-falling-behind-other-south-asian-nations-in-average-productivity-study-1661702324
翻訳編集:吉本

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