輸出 最速ペースで増加

輸出 最速ペースで増加

【The Daily Star】輸出振興局(EPB)の暫定データによると、8月の商品輸出は前年同月比38.09%増、46億7000万ドル(6553.2億円)となり、過去5年間で最速の成長ペースとなっている。

この輸出収入は最高額に匹敵するほどで、7月の39億8000万ドル(5585億円)から力強い回復を見せた。これまでの単月の最高額は6月の49億800万ドル(6887.2億円)だった。

現会計年度当初2カ月(7月、8月)の輸出収入は合計85億9000万ドル(1兆2054億円)となり、前年同期比25.31%の伸びとなった。

「米国やEUの高インフレを誰もが不安視していたので、輸出実績は非常に心強いものです。複数の注文が保留になったというニュースもありましたが、私たちは輸出が成長を続けることを望んでいます」
商業省のタパン・カンティ・ゴーシュ上級秘書官は述べた。

ナラヤンガンジ(Narayanganj)に拠点のある衣料品製造業プラムミー(Plummy)ファッションのMdファズルル・ホック社長は、輸出の伸びはクリスマス向け商品の出荷が増えたためだとみる。

「通常、クリスマス商品の出荷は8月からで、バングラデシュからアメリカやヨーロッパ市場へ送られます」

一方、ホック氏は、ロシア・ウクライナ戦争やインフレ圧力の高まり、景気後退の脅威で世界が不安定な状況にあるため、近い将来の見通しについては注意深く見守っているとした。

経済が戦争の影響を受け続けているため、エネルギー価格が上昇し、7月のユーロ圏のインフレ率は過去最高の8.9%に達した。米国では40年ぶりの高水準だった6月の9.1%からわずかに改善して、8.5%となった。バングラデシュの輸出業者にとって、この2つが最大の市場だ。

バングラデシュニット製造輸出業協会のモハマッド・ハテム会長は、国際的な小売業者やブランドによる滞納金の清算が、先月の輸出収入の上昇に貢献したと述べた。
「輸出企業はクリスマス向け出荷を続けるため、収益は10月まで伸びるでしょう」

主要衣料品輸出業者の1つハ・ミーム(Ha-Meem)グループのAKアザド会長兼CEOは、新型コロナの深刻な影響から世界のサプライチェーンが回復したため、衣料品輸出業者の注文は昨年9月以降、30%以上の伸びになったと述べた。

だが、世界的なインフレ圧力の高まりでアパレル商品の販売が減速しているため、10月以降、衣料品出荷の伸びは現在のペースを維持できない可能性があるとみる。

輸出業者によると、大手国際小売業者やブランドは売れ残り商品の在庫を抱えているため、調達量を減らしているという。

最近、バングラデシュの衣料品の主要バイヤーで海外輸出収入の85%を占めるウォルマートやターゲットやコールズが、在庫過剰に対処するために注文をキャンセルする計画を発表した。

Bangladesh News/The Daily Star Sep 2 2022
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/exports-grow-sharpest-pace-five-years-3109181
翻訳編集:吉本

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