サニタリー用品売上増加

サニタリー用品売上増加

【The Daily Star】ほんの20年前まで、都市部から離れた農村部ではバスルーム設備が整っているところを見ることはほとんどなかった。

だが、生活水準の向上に伴い、衛生面への意識が高まり、状況は大きく変わった。

さらに、現在進行中のインフラ工事と全国的な電力供給範囲の拡大が、衛生用品の市場を活性化していると、業界関係者は述べている。

「急速な都市化と人々の購買力の向上に伴うライフスタイルの変化が、衛生用品の市場を牽引しています」
プランRFLグループのカムルッザマン・カマル販売部長は述べた。RFLは金属やPVC素材を使った様々なバスルーム用金具を製造している。

同社以外では、ラジャ・メタル産業(Raja Metal Industries)、シャリフ・メタル(Sharif Metal)、サッター・メタル産業(Sattar Metal Industries)が国内衛生陶器市場の主要プレーヤーで、130億タカ(198億円)以上の売り上げを誇る。

バングラデシュセラミック製造輸出業者協会のイフラン・ウディン事務局長は、国内で衛生陶器を製造しているのは18工場で、総投資額は約200億タカ(304.8億円)だとした。

また、2021-22会計年度の総市場規模は135.7億タカ(206.8億円)で、国内生産された製品が支配しているとし、衛生陶器産業は9600人以上に直接の雇用機会をもたらしていると述べた。

前述カマル氏も、かつて市場は輸入品に支配されていたが、ここ数年、一部の大企業が高品質の製品を携えて事業に参入し、状況は変化していると述べた。プランRFLグループの売上は毎年平均15~20%ずつ増加しているという。

だが、必要な原材料のほとんどが輸入品であるため、最近の米ドル価格の高騰は業界にマイナスの影響を及ぼしていると述べた。また、輸入コストはここ数カ月で15~20%ほど上昇しているうえ、毎日の停電やガスの供給不足により、生産に支障をきたしているという。

「私たちは主にインドにセラミック製浴室用金具を輸出していますが、金属製品も輸出する予定です」
カマル氏は補足した。

1970年以来、国内消費者向けに台所や浴室の蛇口を製造・販売しているラジャ・メタル産業のナズルル・イスラム社長は、ここ数年、ビジネスの成長はかなり良好だという。

「バングラデシュではここ10年間に多くの公共・民間インフラが建設され、今後もさらに増えていく予定です。そのため、業界は今後、より多くのビジネスチャンスがあるでしょう」

イスラム氏はコストが50%上昇し、最近の燃料やドル価格の高騰で輸送費も増加しているうえ、電力の供給停止が生産の妨げになっていると述べた。その結果、ビジネスに悪影響を及ぼしているとした。

また、消費者は国内製品の質が良くないと思っているために外国製品を好み、割引や保証、ギャランティなどを求めてくると述べた。一方で外国メーカに関しては保証があるかどうかも問わないし、値引きもあまり求めないとした。

イスラム氏は、政府が衛生陶器メーカーのために工業団地を建設し、様々な障壁を回避して、国内産原材料を使った完全国産品の製造に専念できるようにすべきと考えている。

「そのような政府からの支援は、主要な輸出産業へと育てることに繋がるでしょう」
イスラム氏は補足した。

国内最大の産業コングロマリットの1つアキジ(Akij)グループは、毎日約1万個の浴室用具を製造する能力を持つ新しい衛生陶器工場を9億タカ(13.7億円)かけて増設した。

アキジ・バスウェアと名付けられた新工場はマイメンシン(Mymensingh)県トリシャル(Trishal)郡にあり、500人の直接雇用を行う。

工場は37種類の衛生陶器製品を生産する設備があり、来月には操業を開始する予定だ。

Bangladesh News/The Daily Star Sep 18 2022
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/sanitaryware-sales-rising-rural-areas-3121921
翻訳編集:吉本

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