都市化で広がるガラス市場

都市化で広がるガラス市場

【The Daily Star】業界関係者によると、バングラデシュでは急速な都市化に伴う不動産部門の拡大で、過去15年間、建築用ガラス市場が着実に広がってきた。

国内ではフロートガラス、反射ガラス、防音ガラスなど、年間約27万トンのガラスが消費され、当初は30億タカ(41.1億円)だった市場規模が、現在では約7倍の200億タカ(274億円)に拡大した。

国内メーカーは国内総需要の98%に対応することができ、残りの2%は高級輸入品が占める。

ナシル(Nasir)ガラス産業とPHPフロートガラス産業が国内大手で、両社が市場の約95%を占める。一方、ABガラスと国営ウスマニア(Usmania)・ガラス・シート・ファクトリーはそれぞれごくわずかなシェアしかない。

PHPフロートガラスのサルタン・マウムド総務部長補佐は、バングラデシュにおけるフロートガラスやその他のガラス製品の需要の98%近くは国内メーカーが担っているとした。

2004年、PHPはチャットグラム(Chattogram)にPHPフロートガラスを設立、年間生産能力4万トンから7万5千トンまで成長させた。この工場では、10色のフロートガラスを月産250トン生産している。

PHPファミリーの一員である同社は反射ガラスを製造する最初の国内メーカーで、国内需要を満たした上で輸出する計画を持っている。また、防音ガラスについては試験生産が終了したため、10月第1週から商業生産を開始する予定だ。

マウムド氏によると、この工場では毎月500トンの防音ガラスを生産することが可能だという。

「基本的に2005年以前は、すべてのガラスは中国、インドネシア、マレーシアから輸入されていました。現在では国内メーカーが国際規格の製品を生産しているため、ガラスの輸入量は非常に少なくなっています」

PHPフロートガラスのモハンマド・アミル・ホサイン社長は、2005年にバングラデシュで初めてフロートガラスを生産し、輸入量を削減することに貢献したと述べた。

ナシル・ガラスは生産と供給の面で市場リーダーで、約60%の市場シェアを持つ。同社の2つの事業所では合わせて約2万2千トンのガラスを生産し、そのうち約75%は国内向け、残りは輸出用となっている。

同社のモハンマド・ファクハルッザマン総務部長補佐(輸出担当)は、総生産能力は月産約3万トンだとし、インド、ネパール、スリランカ、UAE、アフリカの一部の国々に製品を輸出していると述べた。

「私たちは国内市場に毎月約1万6千トンを供給しており、需要は毎年約10%増加しています」

ファクハルッザマン氏によると、不動産部門の拡大や都市化の進展に伴い、ガラス市場が拡大しているという。

ダッカ市ミルプール(Mirpur地)区にあるディーラー、チョードリー・ガラスの経営者ゴラム・モスタファ氏は、家具メーカーや不動産業者、住宅所有者を主要顧客として、毎月少なくとも120トンのフロートガラスを販売していると述べた。

また、22年前に商売を始めた当初は輸入ガラスだったが、現在は主に国産ガラス製品を販売しているとした。

bti(Building Technology & Ideas Ltd)のFRカーン社長は、建築物にグローリーワイヤーガラスを使用していると述べた。

ワイヤー入りガラスは、鉄筋コンクリート構造の安全ガラスと装飾ガラスの一種で、外気温から保護するためのものだ。

「物件の品質を確保するために、このガラスを輸入しています」
カーン氏は、国内メーカーはあまり標準的ではないガラス製品を製造していると述べた。

バングラデシュガラス商業協会のモハンマド・ホサイン・アラミギル会長は、国内メーカーがこのグレードの製品をまだ製造していないために毎年少なくとも15万トンの高品質ガラスを輸入しているとし、国内では今もガラス需要の40%を輸入で賄っていると主張した。

Bangladesh News/The Daily Star Sep 23 2022
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/glass-market-expanding-amid-rapid-urbanisation-3126166
翻訳編集:吉本

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