人工繊維で輸出950億㌦超え

人工繊維で輸出950億㌦超え

【The Daily Star】世界市場における人工繊維(MMF)のシェアを現在の5%未満から12%に拡大できれば、バングラデシュのアパレル輸出は2030年までに950億ドル(13兆7361億円)を超えると予想できる。

昨年の世界の衣料品市場4400億ドル(63兆6200億円)のうち、MMF衣料品は2220億ドル(31兆8100億円)、綿ベース衣料品は1900億ドル(27兆4723億円)だった。

このように、世界のアパレル輸出のほぼ半分がMMF製品であり、綿ベースは42%となっている。

だが、バングラデシュではこの図式は逆で、衣料品輸出の72%が綿ベースの製品で、MMFはわずか24%に過ぎない。昨年度のバングラデシュからのアパレル輸出総額420億ドル(6兆728億円)のうち、300億ドル(4兆3377億円)は綿ベース衣料品だった。

4日、政策研究所(PRI)の研究主任で、この調査の責任者モハンマド・アブドゥル・ラザック氏が「LDC卒業の文脈におけるアパレルバリューチェーンの上昇のための人工繊維」というプログラムで成果を発表した。

イベントは計画省が主催、ダッカの国家経済会議講堂で開かれた。

バングラデシュはすでに世界の綿ベース衣料品出荷額の16%を占めているが、最大の供給国中国が市場シェアを失っているため、近いうちに最大の綿ベース衣料品輸出国になることが予想されている。

世界では、MMF製品の輸出は2011年から2019年にかけて毎年4%成長したが、綿ベース衣料品は0.5%縮小した。

2020年には綿ベース衣料品輸出は約15%減少したが、MMF製品の出荷量は2021年に8%と堅調な伸びを示した。

中国のMMF製品輸出シェアは、2010年の37%から2021年には74%に増加した。

同様に、この時期のMMF製品の出荷は、ベトナムが38%から57%、インドが15%から32%、カンボジアの13%から26%に増加した。

バングラデシュのMMF製品の割合は18%から24%の増加に過ぎなかった。

MMF製品に対する世界的な需要は、綿花の生産と供給の不確実性や価格比較可能性、およびMMFの利点、すなわち高い耐久性や耐水性、耐シワ性、色保持性などから高まっている。

また、綿のTシャツ1枚を作るのに2700リットルの水が必要なこと、綿の栽培に農薬を使用していること、MMFのプラスチックリサイクルの優位性などの環境問題も、需要の高まりの理由とされる。

2020年の世界の繊維生産量は1億900万トンで、このうち人工合成繊維が68%(8000万トン近く)を占めている。MMF生産量は2030年には約1億1000万トンに達し、市場規模は2021年の627億ドル(9兆659億円)から約1000億ドル(14兆4591億円)になると予想されている。

ラザック氏は、この市場に参入するために、バングラデシュは後方連携能力を構築する必要があると述べた。

現在、MMFはバングラデシュの繊維輸入総額の約30%を占めており、中国が最大の供給元となっている。

ラザック氏は、バングラデシュが後発開発途上国(LDC)として貿易利益を享受できる残り数年間を最大限に活用し、MMF製品輸出に追加の現金インセンティブを提供し、この分野への外国投資を呼び込み、地域の供給拠点となるよう提案した。

MAマンナン計画相は、衣料品部門はLDC卒業の課題に対処するための強力な要素と考えられるため、政府はMMF製品輸出業者にさらなる現金インセンティブを支払うことを検討してきたと述べた。

一方、国内製造業者は、世界市場のシェアを拡大し、この分野への国内外の投資を呼び込むため、MMFの輸出収入に対してすでに10%の現金インセンティブを要求しているとして、現金インセンティブをどれだけ増やすかについては具体的に言及しなかった。

また、他の産業も同等の恩恵を受けるに値するため、輸出収入に対する現金奨励金は平等に分配されるべきだとした。

Bangladesh News/The Daily Star Oct 5 2022
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/apparel-export-can-hit-95b-2030-riding-mmf-3135196
翻訳編集:吉本

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