ダッカの1/3は水道水頼れず

ダッカの1/3は水道水頼れず

【Financial Express】19日に発表された新しいグローバルレポートによると、高密度のダッカ市の人口の3分の1は、水道水に頼ることができない。

経済平和研究所(IEP)が作成した「生態系脅威レポート(ETR)」によると、ダッカは生活環境が劣悪で、世界で最も持続不可能な20都市の17位(The Daily Star紙は4位と報道)にランクされた。

上位20都市の中に、南アジアのラホール(パキスタン)、コルカタ(インド)、デリー(インド)、カラチ(パキスタン)、ムンバイ(インド)、チェンナイ(インド)、ハイデラバード(インド)の8都市が入るが、それらは高い人口増加率と生態系の脅威に対する最悪の脆弱性に直面している。

ダッカは世界で最も急速に成長する都市の一つだ。1990年から2005年の間に人口は600万人から1200万人と倍増した。現在の人口は2260万人だが、3500万人へと53%の増加が見込まれている。その理由のひとつは、毎日約2千人がこの街へ移住してくるからだ。

ダッカが住民に良好な生活環境を提供できていない最大の問題は、ゴミ処理がうまくいっていないことだ。ダッカでは1日約5千トンの廃棄物が発生するが、適切に回収・処理されているのはその半分に過ぎない。

ダッカはわずか360平方キロメートルの面積に2260万人の人口を抱え、世界で最も人口密度の高い都市だ(2万9千人/1平方キロメートル)。急速な都市化と相まって、ダッカは複数の点で生態系の変化の影響を受けている。

まず、定期的な洪水の影響を受けており、その影響は今後ますます大きくなることが予想される。また、低地のため、海面上昇の影響を受ける可能性があり、さらに交通や水、廃棄物、エネルギーなどのインフラ問題にも対処しなければならない。

ダッカの急速な都市化は、バングラデシュが低所得国から中所得国への移行を目指す上で、この街が中心的な役割を担っていることを浮き彫りにする。ダッカはバングラデシュの総経済生産高の約5分の1を生み出し、正規雇用の40%以上を供給する。

ロイズ・レジスター財団の世界リスク調査による独自の調査を盛り込み、経済平和研究所(IEP)が作成した「生態系脅威レポート」は、毎年、気候変動、生態系脅威、暴力的紛争または強制移住の関連性を追跡している。

Bangladesh News/Financial Express Oct 19 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/national/a-third-of-dhakas-population-cannot-rely-on-piped-water-global-report-1666181863
翻訳編集:吉本

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