世界9位の消費者市場に

世界9位の消費者市場に

【The Daily Star】バングラデシュは、2030年までに英国やドイツを抜いて世界第9位の消費者市場になる。19日、HSBCグローバルリサーチがレポートを発表した。

「バングラデシュの消費者市場(恒常購買力平価換算で1日20ドル以上の収入を得る人口)が、現在を含む10年間で最も急速に成長すると予測される」

HSBCは、独自に開発した新しい人口統計データベースに基づき、「2030年のアジアの買い物客(Asia’s Shoppers in 2030)」と題するレポートを作成した。

人口1.65億人のバングラデシュでは、2000年以降、国内総生産が平均で6.15%拡大し、安定した経済成長を記録。2021年時点で世界第16位の消費者市場となっている。

バングラデシュでかなりの成長を反映している分野は、保険、写真・コンピューター機器、住宅家賃収入、パッケージ旅行・娯楽用品、車両購入、金融サービスで、消費者市場は2021年から2030年まで毎年7%以上の成長が見込まれる。

2021年時点と同様に、中国、インド、米国が2030年まで消費市場の上位3位を維持することになるが、ブラジルは4位の座をインドネシアに奪われ、韓国と日本は2030年には市場全体が落ち込む。

一方、今後数十年で、世界、特にアジアでは、著しい人口動態の変化が起こると予測する。

アジアでは高齢化と富裕化が進み、世帯数は減少の一途をたどる。このような変化はアジア全体の消費パターンに大きな変化をもたらし、「アジアは世界の消費市場において支配的な役割を果たすようになる」。

インドでは1日に21~50ドル(3149~7497円)消費する人が急速に増加し、中国では1日111ドル(1万6643円)以上消費する高所得者層への移行が進む。

アジアの中間層人口は、2040年まで年平均成長率2.1%増加し、1日の消費額が51ドル~110ドル(7647~1万6493円)のアッパーミドル層は5.9%拡大する。

規模的には、中国本土は2030年までに消費者が8億人を超え、世界最大の消費者市場としての圧倒的な地位を維持する。

インドでは1日50ドルから110ドルの収入を得るアッパーミドル層が、2030年まで年平均24%増加。インドネシアでは平均13%、ベトナムでは17%増加する。

「このことは、アジア諸国が世界の消費市場においてより大きなプレーヤーになることを示唆している」

レポートは、レクリエーションと交通費支出が最も速いペースで増加し、年率7%以上になると予測する。逆に、食費は2030年までわずか5%と最も低い伸びだとした。

バングラデシュについては、物流の年間支出成長率が8%以上と最も高く、住宅、水、燃料がこれに続くと予測した。

Bangladesh News/The Daily Star Oct 20 2022
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/bangladesh-be-9th-largest-consumer-market-2030-3147411
翻訳編集:吉本

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