衣料品輸出の低迷続く

衣料品輸出の低迷続く

【Fiancial Express】9月の7.52%のマイナス成長以来、バングラデシュの衣料品輸出は低迷を続けている。輸出業者は、高いインフレが、特に西側ハブ地域の世界需要を減衰させていると述べた。

さらに、ロシアーウクライナの戦争が激化し、通常の生活やビジネスが損なわれているため、衣料品輸出の動向は今後数カ月間に及ぶ可能性があるとした。

バングラデシュ衣料品製造輸出業者協会(BGMEA)によると、主要輸出品である衣料品の9月出荷は前年同月比7.52%のマイナス成長と、昨年8月以来13カ月ぶりの低迷となった。

このマイナス成長は、10月に入っても続いている。

BGMEAが国家歳入庁(NBR)から収集したデータによると、10月最初の20日間の衣料品輸出は前年同期の21.7億ドル(3231億円)に対し、17.7億ドル(2636億円)だった。

BGMEAのMdシャヒドゥラ・アジム副会長は、ロシアーウクライナ戦争が世界市場に不安定さをもたらし、主要な衣料品輸出先で高いインフレを引き起こしているとし、インフレ圧力により、消費者は衣料品よりも食料品に重点を置くようになったと指摘した。

また、ここ数カ月、バイヤーが注文を保留・延期しているとし、多くの工場が生産能力の半分で操業しており、中には11月、12月の受注がない工場もあるとした。

アジム氏はこの状況は来年1月までに改善されることはないだろうと予測する。一方、BGMEAは従来のEUや米国市場に加え、アジア市場に狙いを定めている。彼らは貿易関係を強化し、市場を開拓するため、韓国を訪問したという

「2030年までに1千億ドル(14兆8905億円)の衣料品輸出を達成するためには、成長を維持しなければなりません」
アジム氏は製品の多様化、特に人造繊維ベースの衣料品製造に取り組んでいるとした。

中央銀行(BB)は2022年4月から6月までの四半期レビューで、ここ数カ月の衣料品産業の力強い成長と輸出収益の好況は、バングラデシュにとって非常に心強いものだと述べた。

一方で輸出成長と競争力を次の段階に進めるため、イノベーションとデジタル化のペースを最優先させるべきだと指摘した。

また、独自ブランドを世界的に確立するため、衣料品労働者の知識とスキルの向上を通じて、将来的にファストファッションの需要や多様な製品への適応力を確立していく必要があると述べた。

本紙の取材に対し、チャトグラム経済特区に拠点を置く工場関係者は、十分な業務命令がないため、かなりの数の工場が昼休み中に労働者が工場敷地から外へ出ることを許可していると述べた。

また、綿花などの原材料価格が下がっているにもかかわらず、十分なガスの供給がなく、停電が起きているため、生産コストが大幅に上昇しているとした。

工場を動かすには、以前は月7万タカ(10.3万円)のディーゼル燃料費で済んだが、今では1日5万~5万5千タカ(7・3万~8・1万円)かかるという。

Bangladesh News/Financial Express Oct 25 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/apparel-export-caught-on-negative-growth-track-1666663686
翻訳編集:吉本

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