中古車輸入急増

中古車輸入急増

【The Daily Star】経済の不確実性が続き、外国からの贅沢品購入を抑制することを目的とした政府の取り組みにもかかわらず、7月から10月にかけて中古車輸入が前年同期比75%以上と急増している。

7月、中央銀行(BB)は外貨準備高の枯渇を食い止める目的で、各銀行に対し、自動車や電子機器、金、貴金属などの高級品の信用状(LC)を開設する前に、企業から100%の現金前払い金を受け取るよう要請した。

一方、バングラデシュ中古車輸入販売協会(Barvida)のデータによると、販売業者は7月から10月にかけて乗用車とマイクロバスを中心に8628台を輸入した。昨年同期は4923台だった。

「輸入業者は過去4カ月間、車に対してLCを開設していました。しかし、今は新しいLCを開くことができません」
BarvidaのMdハビブ・ダウン会長は述べた。

ダウン氏によると、輸入業者は通常、国家予算が組まれる前にLCを開設するが、それは関税やその他の税金が上がることを恐れてのことだという。

「現会計年度当初4カ月は需要が安定していたため、自動車の輸入が増加しました」
Barvida前会長のアブドゥル・ハック氏は述べた。

一方、貿易業者は、銀行が米ドルの在庫不足でLCを開設したがらないため、中古車の輸入に苦労している。

輸入代金の高騰で外貨準備高が減少しているため、バングラデシュは輸入を制限せざるを得なくなっている。BBのデータによると、11月2日現在の外貨準備高は357億3000万ドル(5兆2304億円)で、前年同期の464億8000万ドル(6兆8041億円)から23%以上減少した。

また、BBは銀行に対し、300万ドル(4億3916万円)以上のLCの開設について報告するよう要請し、非必需品の輸入をチェックできるようにした。

「自動車輸入のためのLC開設はほとんど止まっています」
だが、3~4カ月前にLCを開設した日本から車が来ていると、中古車輸入販売業者のハクズ・ベイ自動車のアブドゥル・ハク氏は述べた。

Nippon Autos Tradingの経営者でBarvidaの元会長のアブドゥル・マンナン・チョードリー・コシュル氏は、100%のLCマージンとドル価格上昇により、輸入業者は投資を増やさざるを得なくなったと述べた。バングラデシュの関税率と日本の価格は変わらないが、ドル高によって車の価格が上がっているという。

つまり、100%のLCマージンが義務付けられているため、現金の少ない小規模輸入業者は車を直接輸入することができない。

コシュル氏は、流動性が低下する中で廃業せざるを得ない業者が出てくることを懸念している。

「そうなると市場に残るのは大手の輸入業者だけになってしまいます。そうなれば、公平な競争の場がなくなり、市場に影響が出るかもしれないし、職を失う人も出てくるかもしれません」

輸入業者によると、国家歳入庁(NBR)が2000cc以上の車の追加関税を引き上げたため、輸入コストと乗用車価格が上昇したという。

HNS自動車のMdシャヒクル・イスラム事業部長は、LC開放の制限とドル高のために輸入業者は大きな危機に直面していると述べた。

タカはここ1年で、米国ドルに対して25%値下がりしている。オープンマーケットでは30%の下落になる。

「業者は輸入が停止されるかもしれないと恐れ、必要な車を輸入しようとしています」
イスラム氏は、ディーラーや輸入業者は、他から借り入れてさらに車を持ち込むことでビジネスを続けているのだという。また、自国通貨下落による価格上昇のため、過去3カ月間で自動車販売台数は50%近く減少したにもかかわらず、輸入台数は増加していると述べた。

バングラデシュ道路交通局のデータによると、2022年1~9月までの乗用車の登録台数は1万3502台だった。2021年の登録台数は1万6049台だった。

一方、この9カ月間、スポーツ用多目的車は8133台が登録された。昨年は7602台だった。同様にマイクロバスは5800台が登録されたが、昨年は4941台だった。

Bangladesh News/The Daily Star Nov 7 2022
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/used-car-import-soars-despite-dollar-crisis-3162301
翻訳編集:吉本

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