高経済成長は物流改善から

高経済成長は物流改善から

【The Daily Star】現在のインフラ不備がビジネスの障害となって競争力と成長力を低下させるため、効率的な物流業界の開発政策が必要だと専門家は述べた。

「不十分な物流インフラのため、バングラデシュは輸出の可能性を十分に生かしきれていません」
Business Initiative Leading Development (BUILD) のナイハド・カビール会長は述べた。

例えば、輸出入貨物を積んだトラックの90~95%の平均速度は時速19キロメートルで、目標とする時速40キロメートルに比べてはるかに低い。

「バングラデシュが世界市場で競争し続けるためには、国際レベルの物流サービスを導入する必要があります」
ナイハド氏は、国内の鉄道や水路による接続性がまだ活用されていないと指摘した。

ナイハド氏は、工業省、BUILD、世界銀行グループがインターコンチネンタルダッカで開いた「バングラデシュのための国家物流開発政策の策定」に関する2日間のワークショップの初回セッションでスピーチを行った。

衣料品産業は1000億ドルの輸出目標を掲げているが、これは効果的な物流部門が確立されて初めて可能になるものだとしたナイハド氏は、他の産業でも成長を続けるために適切な物流を必要としているとした。

そのうえで、現在建設中の100カ所の経済特区がすべて稼働するまでに、国の経済活動を処理できるように高速道路や鉄道を準備する必要があると述べた。

今回のワークショップは、2020年に内閣府(PMO)とBUILDが物流の壁を克服するために設立した「物流インフラ開発作業委員会(LIDWC)」初の官民交流フォーラムの一環として、参加した官民機関が物流政策の世界的な優良事例について認識を深め、物流のボトルネックに対処するための協調戦略を話し合うことを目的に開催された。

今年、内閣府の要請を受けた工業省傘下のLIDWCは、「国家物流開発政策フレームワーク」の素案を作成した。

政策や規制の策定、インフラ運営計画、サービスや物流の提供などは、約10の省庁と20以上の政府機関が担っている。そのため、ビジネスのしやすさを保証し、コストを削減し、物流を向上させるために貿易提携を強化する優れた調整が不可欠だと、ナイハド氏は補足した。

バングラデシュ政策エクスチェンジのマスルール・リアズ会長は、物流部門の効果的なガバナンスのために、関係機関や省庁の設立が必要だと述べた。また、バングラデシュは世界と比較して、物流パフォーマンス指数で遅れをとっているとした。

2018年の物流パフォーマンス指数でバングラデシュは2.58のスコアで総合100位となる一方、インドは42位、インドネシアは51位、ベトナムは45位だった。

バングラデシュ皮革製品履物製造輸出業者協会(LFMEAB)のサイド・ナジム・マンズール会長は、物流部門のパフォーマンスにおける問題は高い物流コストにつながり、信頼性の欠如は在庫維持コストを増加させると指摘した。

また、船会社は国内のコンテナ移動のために銀行保証または保証金を要求するため、幌付きバンによる輸送が好まれるようになったとした。

「バングラデシュ政府は、銀行保証の要件を廃止することを検討することができます。そうすれば、貨物所有者のコストを削減し、特に港に近い地域の道路の混雑を緩和することができます」

マンズール氏は、空のコンテナは保税品とみなされるため、内陸部への移動には追加の税関手続きが必要だと指摘。さらに、チャトラム港の貨物コンテナ量の飽和状態やターミナル拡張の遅れ、オフドックターミナルとの統合欠如は、国の物流部門にとって大きなボトルネックとなっていると述べた。

ヌルル・マジド・フマユン工業相らもスピーチをおこなった。

Bangladesh News/The Daily Star Nov 17 2022
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/improve-logistics-higher-economic-growth-3171561
翻訳編集:吉本

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