労働力輸出減少

労働力輸出減少

【Financial Express】ここ数カ月、中東の雇用市場で労働者の募集が減速したため、バングラデシュの10月の労働力輸出が3カ月連続で減少した。そのため、送金額も減少し、外貨準備高にマイナス影響を及ぼしている。

バングラデシュでは海外雇用者による外貨送金は、輸出に次いで2番目に大きな外貨獲得源となっている。

労働者雇用訓練局(BMET)のデータによると、バングラデシュは今年8月に9万2908人、9月に9万0814人、10月に7万3134人の労働者を派遣した。

人材紹介会社によると、主要就職先であるサウジアラビアからの採用がここ数カ月で下降しているという。

BMETデータによると、サウジアラビアは7月に39,968人、8月に47,033人、9月に41,057人、10月に30,121人を雇用したが、6月は71,920人だった。最多雇用数は今年3月の78,870人だった。

バングラデシュ国際人材派遣業協会(BAIRA)のシャミーム・アーメド・チョードリー・ノーマン事務局長は減速の要因として、リクルーターが様々な理由で以前のようにサウジアラビア大使館にパスポートを提出することができなかったことをあげる。

「その結果、外国への労働者派遣がやや減速しています。しかし、今週からリクルーターはパスポートを普通に提出できるようになりました。したがって、アラブ諸国への労働力輸出は再び回復することが予想されます」

オマーンでも9月の17,967人から10月の9,400人と減少し、アラブ首長国連邦(UAE)の採用もここ数カ月減少している。

一方、再開されたマンパワー市場のマレーシアでは、10月(9,649人)は9月(4,659人)より多くの労働者を雇用するなど、状況を救う一助となっている。

また、クウェート、カタールなど、いくつかの中東市場でも受け入れが増加した。

一方、海外雇用者総数は、2021年1~10月の38万3032人から94万7873人と、ほぼ3倍になっている。

BMETの担当者は、2022年は過去最多の労働者が海外へ出ることを期待していると述べた。

同局のMdシャヒドゥル・アラム局長は、コロナパンデミック以降、労働力輸出を増加させるため、労働者派遣プロセスに関するサービスを改善するなどさまざまな取り組みを行ってきたとした。

「ギリシャのような新しい雇用市場とも契約を結びました。このため、海外雇用者数は今後も安定した成長を続けるでしょう」
アラム氏は、送金収入を増やすため、(賃金収入が多い)熟練労働者の派遣に重点を置いているという。

フンディ(hundi)のような非公式ルートの送金流入が報告されている今、国は約1500万人と言われる海外雇用者に見合うだけの送金を受取ることができていない。そのためアラム氏は当局に対し、公式ルートでの送金を増やすための適切な政策を講じるよう要請している。

「我々は労働移民の量と質を高めるために最善を尽くしており、また、国内送金が健全に成長することを望んでいます」

バングラデシュ銀行(BB)のデータで見ると、海外で働くバングラデシュ人は10月に15億2000万ドル(2120億円)を送金したが、これは昨年10月の16億4000万ドル(2287億円)よりやや少ない。

移住者権利活動家によると、サウジアラビアやUAEにいる多くの労働者は正規の仕事を得られていないという。そのため、彼らは複数の問題に直面しているとし、労働者を送る前に、まず仕事を確保するよう政府に要請している。

Bangladesh News/Financial Express Nov 16 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/manpower-export-on-the-ebb-1668566370
翻訳編集:吉本

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