![恩返しビジネス](https://bddnews.com/wp-content/uploads/2022/11/20221117002DM1-768x432.jpg)
【The Daily Star】物価高騰が続く中、ジョショール県ショドル郡の小さな村カジパラでは、4人の青年が力を合わせて村人を助けようとした結果、最貧困層の人でも牛肉を購入できるようになった。
いずれも25歳から35歳のナヒード・ハサンさん、ラロン・ハサンさん、ザヒド・ハサンさん、アブ・サイドさんは、情熱を満たすことのできる天職を探していた。ビジネスを始めようと決めたが何をすべきか迷っていたのだ。
食料品や生活必需品の値上がりを目の当たりにした彼らは、村の貧困層に分割払いで牛肉を売り始めることにした。
毎朝、村内にあるカジプール校の前で肉をテーブルに置いて待っていると、村人たちが集まってくる。そして午前11時には、その日の分の牛肉はすべて売り切れる。
本紙の取材に対しラロンさんは、村の多くの貧しい人々は、(イスラム教の祭り)イード・アル・アドハに裕福な人が寄付してくれた牛肉しか食べられないと語った。
「村人の多くは日雇い労働者か農家で、最近の物価高に頭を痛めています。しかし、今では簡単に牛肉が買えるようになったと喜んでいます」
4人は数年前にこの計画を思いつき、村のリーダーや社会指導者たちと話し合い、実現させた。
毎週金曜日の朝、彼らは牛を屠殺し、肉を市場価格である1キログラムあたり650タカ(881円)で売り始めた。ただし、支払いは分割払いだ。
村人は自分のニーズや能力に応じて必要な量を買うことができるうえ、すぐに支払う必要はない。
「通常、お客さんには2週間以内に支払いを終えるようお願いしています。しかし、時には数カ月かかることもあります。それでも1日の終わりにお客さんのために何かをしている充実感や、お客さんが喜んでいる顔を見ることは、私たちに計り知れない喜びを与えてくれます」
ザヒド・ハサンさんとアブ・サイドさんは、自分たちが持っている何かで、村人の役に立つことは大きなことだと述べた。
「これまで、わずかな給料で家族に牛肉を買うことは大変でしたが、彼らがこの活動を始めてから、少なくとも月に一度は牛肉を買うことができるようになりました。2回に分けて払うこともあれば、3回に分けて払うこともあります」
町で警備員として働くアルファズ・ホセインさんは述べた。
「このような取り組みが他で行われいるかわかりませんが、私たちの村で初めてのことです。数日前、私は4キロの肉を買い、その場で800タカ(1085円)を支払いました。残りの金額は3週間後に支払う予定です」
別の村民タリクル・イスラムさんは述べた。
ラムナゴールユニオン議会のマウムド・ハサン・ジボン議長は、彼らのやっていることはとても良いことだと賞賛した。
Bangladesh News/The Daily Star Nov 17 2022
https://www.thedailystar.net/news/bangladesh/news/business-give-back-3171451
翻訳編集:吉本