農産加工品輸出

農産加工品輸出

【The Daily Star】バングラデシュ産は米国が輸入する農産加工品の1%未満のため、より大きな利益を得られる余地があると、ムハンマド・アブドゥル・ラザック農業相は述べた。

農産加工品とは、農業や漁業、林業をベースとした産業からの一次材料や中間財を利用する製造業のサブ分類を指す。

ラザック氏は、ウェスティン・ダッカで在バングラデシュ米国商工会議所(AmCham)が主催した「食品の安全性と米国への輸出機会」に関するイベントで講演を行った。

バングラデシュは安全な食品生産のための前提条件を満たし、適正農業規範(GAP)を採用することで、先進国への農産物輸出を増やすことを目指しているとラザック氏。

GAPは食糧農業機関(FAO)によって定義され、「農産物(食品)の安全を確保し、より良い農業経営を実現するために、農業生産において、食品安全だけでなく、環境保全、労働安全等の持続可能性を確保するための生産工程管理の取組」を指す。

「私たちの輸出は主に衣料品に依存していますが、多様化すべきです。そのためには、農産物の輸出を増やすべきです」

「農産物輸出には多くの可能性があります。その可能性を十分に生かすため、畑での生産から出荷まで、農産物の安全を守るための作業が進められてます」

今回のイベントでは、プルバチャル県にマンゴー輸出用の国際標準の認定試験所と近代的なパッキングハウス、真空熱処理工場を建設するための作業が進行中であることも報告された。

ラザック氏は、バングラデシュは近年、食の安全・安心の達成に大きく前進しているとしたうえで、加工食品の年間販売額は2019年に25億ドル(3509億円)に達し、年平均8%の成長を遂げていると述べた。

また、経済と輸出の多様化への推進が強化され、ロボット工学やリモートセンシング、ビッグデータ分析、ブロックチェーン、全地球測位システムなどの第4次産業革命に焦点を当てた技術が取り入れられているため、農業は変革を遂げるだろうと補足した。

AmChamサイド・エルシャド・アーメド会長は、バングラデシュの食品安全衛生と行政がまだ国際標準に達していないことは重大な懸念事項だとし、高い人口密度と未発達なインフラのために食中毒やその他の食品安全のリスクの発生率が非常に高いと述べた。

また、この問題は食品への不純物混入、残留農薬の存在、微生物汚染などの課題としてフードチェーン全体に広がっているとした。

そのうえで、国内の生産や輸入、輸出チャネルに蔓延する食品安全のリスクに対処するため、国内の効率的な食品安全監視・管理システムが必要だと述べた。

在ダッカ米国大使館のミーガン・フランシック農務官もスピーチを行った。

Bangladesh News/The Daily Star Nov 21 2022
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/bangladesh-can-export-more-agro-processed-products-us-3174881
翻訳編集:吉本

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