持続可能なアパレル製品を

持続可能なアパレル製品を

【The Daily Star】バングラデシュのアパレル輸出業者が、水の消費量を減らし、自動化を進め、消費者の心をつかむ持続可能な製品を生産する新技術を導入しているため、国際的な技術・機械プロバイダーがバングラデシュに集まっている。

消費者の意識は変化し、水の消費量が少ないなど環境保護ルールに則って生産されたアパレル製品がより好まれるようになってきた。

その結果、環境に優しい衣料品への需要が世界的に高まり、国際企業はバングラデシュを自社の技術や機械を販売するホットスポットとして認識している。

例えば、地下水の過剰消費は環境と生物多様性の保護にとって大きな懸念事項となっているが、国内工場はデニム生産に先進技術を導入することで、洗濯や染色における水の消費量を減らす努力を続け、地下水の節約に大きく貢献している。

先日開催された「メイド・イン・バングラデシュ・ウィーク」では、外国企業グループがデニム生地の洗濯工場で使用されている水の消費量を減らすための最新技術を多数紹介していた。

2008年からバングラデシュに進出しているトルコ企業はバングラデシュ事務所を通じて、これまで国内縫製会社80社に先進的な機械を供給してきた。

この機械は非常に効率がよく、作業員が手作業で1本のジーンズを洗ったのと同じ量の水で、10本のジーンズを洗い、乾燥させることができる。

Best Tex International社のアブ・タラブ・ブイヤンCEOは、デニム生地に様々な効果をもたらす染色と乾燥の工程で、水の消費量を50%削減することができたとした。

以前は大量の地下水を消費していたが、新技術により、乾燥工程での水の消費量とホコリの発生が大幅に減少したという。

バングラデシュは高級で付加価値の高い衣料品生産に力を入れており、洗濯・乾燥工程の改善は非常に重要だ。

スペインJeanologia社のタリン・チョードリーバングラデシュ担当部長は、同社の技術を使用することで、デニム生地の「スマート・ウォッシュ」の過程で、大幅な節水とより少ない機械で済むようになったと述べた。

例えば、以前はジーンズ1本を洗うのに300リットル近い水が必要だったが、同社の技術を使えばわずか7リットルから22リットルの水で洗うことができるという。

さらに、レーザー加工機1台で12~15人分の仕事ができるため、平均で12~15%のコストダウンにつながるとした。

バングラデシュで20年以上事業を展開するJeanologia社は120社の顧客を持つが、2025年までに200社に拡大する目標を掲げている。同社の最新技術がよく知られるようになったためだ。

イタリアテクノロジー企業Tonello社のアリス・トネッロ販売研究開発担当部長は、同社の新技術はわずか14.41リットルの水でジーンズ1本を洗うことができると述べた。

また、1時間当たり1.24キロワットの電力を節約し、0.60キログラムの炭素の排出を削減することができるという。

同社はこれまで全世界に9千台の機械を供給してきたが、バングラデシュでは2千台の機械が売れるほど成長著しい有望市場だ。だが、衣料品輸出が減少しているため、今年は例年のようにバングラデシュでのビジネスは伸びていない。

それでも、同社はバングラデシュを安定した市場と見ており、売上が伸びるクリスマスシーズンに向けて、再び成長することを期待している。

ミシンを提供するSip-Italy社のデビッド・ノーリ販売部長は、同社のミシンは5人の作業員が100個のポケットを作るより短い時間で350個のポケットを作ることができると述べた。

バングラデシュでは工場生産が自動化されつつあり、このような機械が必要とされているため、同社はこれまで35工場にこの機械を提供してきた。

スクエア・デニムは採用した新技術により、使用済み水の25%をリサイクルできるようになった。また、同じ量の衣類を作るのに、水の消費量を60リットルから25リットルに減らすことができたという。

国際会議シティ・ボシュンドラで開かれた展示会で、同社のサイード・アーメド・チョードリー事業部長は、2年前は月産220万ヤードだったデニム生地を300万ヤード生産できるようになったと述べた。

生産量が増えているのは、主に受注が中国から移ってきたためだとした。

国際金融公社(IFC)が主導する「クリーナー・テキスタイル・パートナーシップ(PaCT)」も、技術活用について有望な数字を示している。

IFCはバングラデシュ国内414工場に技術に関するアドバイザリーサービスを提供し、1億2880万ドル(178.6億円)を投資させた。

PaCTは声明で、1年間で295億リットルの水と390万メガワットの電力を節約し、248億リットルの廃水と64万9972トンの二酸化炭素の発生を避けることができたと述べている。

Bangladesh News/The Daily Star Nov 29 2022
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/bangladesh-hotspot-intl-tech-providers-3182231
翻訳編集:吉本

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