最も理想的な投資先

最も理想的な投資先

【Financial Express】シェイク・ハシナ首相は、ナラヨンゴンジ県アライハザールのバングラデシュ経済特区(BSEZ)内の日本経済特区開所式で、バングラデシュを世界で最も理想的な投資先だとし、相互利益のために国内外からより大きな投資を求めた。

ダッカの首相公邸からオンラインで参加したハシナ首相は、バングラデシュはその地理的位置から、自国民1.7億人、東部5億人、北部15億人、西部5億人の30億人市場になり得るとし、世界中の国がバングラデシュに投資することで広大な市場の恩恵を受けることができるとした。

また、農業と並行して計画的な工業化を最優先してきたとし、無差別な工業化を排し、耕作地を保護するため、全国に100カ所の経済特区を設立していると述べた。

日本経済特区は、2014年の日本訪問中に両国間で署名された協定に沿って、ナラヨンゴンジ県アライハザール郡の
1千エーカーの土地に建設された。

「経済特区に外国からの投資の話が来ています。インドや中国、サウジアラビアとも(経済特区設立について)話し合いが進んでいます。それ以外の国も関心を示しています」

ハシナ首相は、投資家はチャットグラム港やモングラ港、ペイラ港、マタルバリ深海港を利用して世界中の市場に製品を届けることができると述べ、バングラデシュは東洋と西洋の架け橋となれるとした。そのうえで、投資に適した法律や規則の制定、投資家への特別な刺激策や融資など、様々な施策について説明した。

また、若者は仕事に追われるのではなく、経済特区に投資し、膨大な雇用を生み出すことができるとし、女性も産業用区画を提供するなど特別な手配がなされているため、投資することができるとした。

また、経済特区で生産された商品の容易で迅速な輸送を確保するため、浚渫による水路開発とともに、新しい道路や鉄道を建設して交通網を整備してきたと述べた。

日本はバングラデシュの真の友人であり、開発パートナーであると述べたハシナ首相は、日本は現在、メトロ鉄道やダッカ・シャージャラル国際空港第3ターミナル、マタルバリ深海港の建設においてバングラデシュを支援していると述べ、ルプシャ橋の建設やジャムナ川に架かるパドマ橋とボンゴボンドゥ橋の実現可能性調査での日本の協力も想い出されるとした。

「私は、日本が常にバングラデシュの側にいてくれることに心から感謝してます」

また、故安倍首相がバングラデシュの発展に貢献したことに敬意を表して「真の友人」と表現、引き続き支援してくれる現首相に感謝の意を表した。

さらに、ハシナ首相は、「国父」ボンゴボンドゥ・シェイク・ムジブル・ラーマンは日本の足跡をたどって、バングラデシュを農業国から工業国へと発展させることを望んだと述べた。

また、ボンゴボンドゥが東パキスタン時代の大臣だったとき、テジガオン工業地帯とBSCIC(バングラデシュ小家内工業公社)を設立したと述べた。

1996年に政権を取ったとき、バングラデシュ北部地方に産業がなかったため、ハシナ首相はまずサイドプールに経済加工特区を設置、その後、国内各地に経済特区を建設してきた。だが、無差別な工業化を止め、耕作地を保護するため、国内各地に経済特区を設立することを考えたという。

「バングラデシュは農業を基盤とする国なので、農業を守らなければなりません。しかし、農業と並行して工業化も進めなければなりません。そこで、私は全国各地に計画的に経済特区を設立することを始めました」

開所式ではBEZAのシャイク・ユスフ・ハルン長官が歓迎の辞を述べ、伊藤直樹駐バングラデシュ日本大使と住友商事の兵頭誠之住友商事社長兼CEOが挨拶に立った。

また、バングラデシュの経済特区の活動を紹介するビデオ・ドキュメンタリーが上映された。

Bangladesh News/Financial Express Dec 6 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/economy/bangladesh-now-a-most-ideal-place-for-investment-pm-167030853
翻訳編集:吉本

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