低コスト住宅の提供を

低コスト住宅の提供を

【The Daily Star】専門家らはセミナーで、国民に低コストの住宅を保証するための鍵は、長期資金の利用や政策立案者間の協力、適切なデータベースだと述べた。

バングラデシュでは土地が非常に高価な一方、低コスト住宅を提供する適切なシステムが存在しないため、手頃な価格の住宅を提供することが困難だ。

社会の十分なサービスを受けていない層が持続可能な方法で低コスト住宅へのアクセスを拡大するため、専門家らは政府に住宅エコシステムの改善をするよう促した。

セミナーは、アジア開発銀行(ADB)と住宅建築研究所が「バングラデシュにおける環境に配慮した低コスト住宅の開発」をテーマにシェラトン・ダッカで共同開催した。

ADBは、急速な都市化は、財政的・物理的な能力の限界と相まって都市や町に大きな負担を与えているとし、特に都市の貧困層向け住宅が自治体に不足していることが、スラム化やインフォーマル居住地の爆発的な増加に寄与していると述べた。

「アジア太平洋地域では10億人が住宅にアクセスできず、住宅格差は低・中所得者層で最も深刻です。バングラデシュでもその状況は同じです。低所得者への住宅提供は大きく前進していますが、まだ大きな進展が必要です」
ADBバングラデシュ担当ディレクター、エディモン・ギンティング氏は、ADBの戦略の中核のひとつは弾力的で持続可能なアジア太平洋地域の構築だとした。

「私たちは住宅がそのための重要な要素であると考えています。今年、ADBは地域全体で23の住宅プロジェクトに29億ドル(3932億円)の住宅金融を提供しました。そのうちの31%は南アジア地域です」

バングラデシュの住宅に関して国際金融公社(IFC)は、都市部の約1190万世帯がインフォーマル住宅に住んでいると評価した。また、都市部の低コスト住宅に対する需要は600万戸だが、2030年までに1050万戸に増加すると予想した。

一方、2019年の供給はわずか1万7000戸だったため、93%の供給ギャップがあることを示した。

低コスト住宅不足はバングラデシュだけではなく世界的な現象だと、Mdトファッゼル・ミア内閣府主席秘書官は述べた。

「バングラデシュは、すべての国民のための住宅供給を最も重要な優先事項のひとつと考えています。住宅がないのは個人の責任ではなく、国民全員に対する長年の収奪と不当な計画の結果です。政府はシェルターの話をするとき、必ず戦略であるべきだと考えています。屋根だけでなく、いかに持続可能で低コストであるかが重要なのです」

ミア氏は、アシュラヨン・プロジェクトのもと、26万戸の住宅に住むことになった100万人の生活が大きく変わったと補足した。

この内閣府のプロジェクトは、土地を持たないホームレスや、土地はあるが家がない人たちに住宅を提供するものだ。

Bangladesh News/The Daily Star Dec 14 2022
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/long-term-finance-key-affordable-housing-3195351
翻訳編集:吉本

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