GDP成長率予測下方修正

GDP成長率予測下方修正

【Financial Express】アジア開発銀行(ADB)は、貿易不均衡と予想外の高インフレによってバングラデシュの経済成長はさらに損なわれ、GDP成長率は以前予測した6.6%を下回ると発表した。

14日に発表されたアジア発展見通し補足文書(ADOS)の中で、ADBは他の南アジア近隣諸国の成長予測も下方修正した。

9月のADB基幹レポートADO更新版では、現2022-23会計年度(FY23)のバングラデシュのGDP成長率を、前回の見通し7.2%から6.6%に引き下げると予測していた。今回、さらに見通しを引き下げた。

ADOSは「バングラデシュでは、対外的な不均衡と予想外に高いインフレが回復を妨げている」とした。

そのうえで「バングラデシュは輸出の減少と貿易赤字の拡大、高いインフレの継続、電力やその他のエネルギー不足、送金の抑制、大きな資金ギャップを減らす目的で政府が採用した緊縮財政のため、FY23のGDP成長率予測を下方修正する」と述べた。

また、特に欧州と米国における世界的な成長率の低下により、経済成長はさらに下降するリスクに陥る可能性があるとした。

南アジア全体の予測では、経済成長率は2022年までと同じ6.5%で成長すると述べた。

だが、バングラデシュの景気減速とパキスタンの洪水を受けて、2023年は6.5%から6.3%にわずかに下方修正された。

アジア全体の成長率も2022年は4.3%から4.2%、2023年は4.9%から4.6%に下方修正された。

世銀経済の下方修正予測の裏付けとして、ADOSは3つの主な逆風、中国における度重なるロックダウン、ロシアのウクライナ侵攻、世界経済の減速があるとし、引き続きアジアの発展途上国の回復を妨げていると述べた。

FY23のバングラデシュのインフレ見通しは、「鉄砲水やサイクロン『シトラン』の被害による農業の見通し悪化、通貨安による輸入品価格への影響、食料、燃料、肥料などの世界価格の上昇、石油や天然ガスの価格上昇、電力小売価格の上昇予想などを考慮して、大幅に引き上げた」 とした。

一方、南アジアの大国インドの成長率については見通しを変えず、7.2%の成長率とした。

Bangladesh News/Financial Express Dec 15 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/trade-imbalances-inflation-erode-bangladeshs-gdp-growth-1671071628
翻訳編集:吉本

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