HSIAを通じた農産物輸出

HSIAを通じた農産物輸出

【Financial Express】ダッカのハズラット・シャージャラル国際空港(HSIA)を利用した農産物輸出は、個別のスキャンシステムの欠如、不十分な冷蔵施設や爆発物検知システム(EDS)など、複数の要因によって妨げられていることが、輸出振興局(EPB)第1局長率いる高官チームによって明らかにされた。

チームは、新鮮な果物や野菜など様々な農産物輸出を増やすために、HSIAの冷蔵システムや関税システム、航空輸送システムを視察。農産物輸出が期待されるレベルまで伸びていない主な理由として、十分な冷蔵倉庫とスキャニング設備の欠如を指摘した。

そのうえで、これらの障害を取り除くため、生鮮品と非生鮮品輸出品をスキャンするための別々のレーンを設置し、生鮮品を優先的にスキャンすることを提案した。

また、EDSの運用を早急に再開するよう提案。製品検査の手順を減らすために、EDSを各税関とリンクさせるべきだと指摘した。

HSIAでのスキャニング料金を可能な限り論理的なレベルに固定することも提言した。

チームはまた、建設中のHSIA第3ターミナルで、新鮮な果物や野菜を保存するために既存の冷蔵施設の容量を2倍にするEPBとバングラデシュ農業開発公社(BADC)による共同プロジェクトを指示した。

業界関係者は、バングラデシュの輸出バスケットにおける農産物の見通しは明るく、その輸出額は10億ドル(1361億円)の大台を超え、対外貿易を後押しする期待が高まっていると述べた。

昨会計年度(FY22)、農産物と関連加工食品の輸出は前年度比13.04%増、11億6000万ドル(1579億円)の外貨を獲得したことがEPBのデータで示されている。

FY21は10.2億ドル(1389億円)で、初めて10億ドルの大台に乗った。

EPBによると、昨年輸出が好調だった品目は、食用野菜および一部の根菜類(9991万ドル:136億円)、麦芽エキス・小麦粉(6723万ドル:91.5億円)、フルーツジュース・野菜ジュース(5820万ドル:79.2億円)、コーヒー・茶・肉・スパイス(4954万ドル:67.4億円)、生姜・サフラン・ターメリック(ウコン)・その他のスパイス(3966万ドル:54億円)、砂糖菓子(2693万ドル:36.7億円)だった。

輸出業者は、多くのバングラデシュ企業が海外市場の拡大を図っており、高い見通しの中で農産物加工が盛んになっていることから、今後2、3年のうちに輸出額が大きく伸びると期待を示す。

国内最大の農産物加工品輸出企業PRAN-RFLグループは、2025年までに輸出収入を10億ドルに倍増させる目標をすでに発表した。バングラデシュの農産物の大部分は、アジアやアフリカ、南アジア、中東市場に出荷されている。

Bangladesh News/Financial Express Dec 18 2022
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/export-of-agri-items-thru-hsia-hindered-1671332442
翻訳編集:吉本

#バングラデシュ #ニュース #農産物 #農産加工品 #輸出 #HSIA #冷蔵施設 #EPB #第3ターミナル