輸出入コンテナ17陸港で減少

輸出入コンテナ17陸港で減少

【Financial Express】12月までの半年間、国内17カ所の内陸貿易港ではコンテナ量が減少し、逆風の中で対外貿易が落ち込んでいることを示した。

輸出用コンテナの取扱量は9月から連続して減少し、輸入用コンテナは11月にわずかに増加したものの、7月から急減している。

このような状況は、国内17カ所の内陸貿易港の上部組織、BICDA(バングラデシュ内陸貿易協会)が作成したデータで明らかになった。

業界関係者は本紙に対し、ウクライナ戦争と輸入規制が対外貿易の縮小に一役買っているとした。戦争や国内での金融引き締め策が続いているため、1月の傾向も「満足のいくものではない」と述べた。

「私たちはウクライナ戦争によって引き起こされた世界情勢の犠牲者なのです」
BICDAのMdヌルル・カイユム・カーン会長は述べ、バングラデシュ銀行(BB)による輸入制限は、輸入貨物減少のもう一つの重大な原因だとした。

「私たちは38品目の輸入品を扱っていますが、昨年8月には44%以上減少しました」

一方、政府が来るラマダン需要を考慮して主要必需品の輸入制限を緩和したことをあげ、今後数カ月で輸入がある程度増えるかもしれないと期待を示した。

BBは外貨準備高への圧力を避けるため、昨年7月から高級品の購入を控え、輸入を引き締めている。2023年1月時点の外貨準備高は前年比で28%以上減り、322億ドル(4兆1704億円)になった。

17港では、昨年7月から6カ月間で35万7282TEU(20フィート換算)のコンテナを扱ったが、これは前年同期比で6.0%以上の落ち込みとなる。

12月までの半年間、輸入コンテナの取り扱いは19%以上減少し、12万2652TEUだった。

輸出コンテナの取り扱いは、昨年9月に11%減、10月に16%減、11月に13%減、12月に13%減と2桁の減少を記録し続けた。

一方、内陸貿易港の輸入コンテナ取扱量は、7月に8.3%減、8月に44.2%減、9月に9.2%減、10月に13%減少したが、11月に3.2%増加した。だが、12月は25%減となった。

主に海上輸送貨物を扱う貨物運送業者は、ラマダン前に輸出量が増加する可能性に期待を寄せる。

SAIF Maritime Limitedのモハンマド・アブドゥラ・ジャヒル最高執行責任者は本紙に対し、輸出は今後数カ月で回復する可能性があるが、輸入の増加までは時間がかかると思うと述べた。

「バングラデシュを含め、ほとんどの発展途上国でロシアーウクライナ戦争による世界危機のためにドル不足が蔓延しているので、輸入回復には時間がかかるでしょう」

途上国のドル不足は米FRBが設定した高金利のせいでもある。

元BGMEA(バングラデシュ衣料品製造輸出業者協会)会長で、大手衣料品メーカーEnvoy Group社長のアブダス・サラム・マーシェディ氏は本紙に対し、ここ数カ月の注文は減少傾向にあるとし、欧州よりも米国バイヤーの方が自らのビジネスに影響を与えると述べた。

バングラデシュ最大の鉄鋼メーカーBSRMのアーメイル・アリフセイン社長は、輸入の「配給制」に伴い、在庫を使い切ったとした。

アーメイル氏によると、最盛期には建設資材の需要が膨大になるとし、「スクラップ輸入のためのLC(信用状)開放が緩和されない限り、鉄鋼棒の危機が訪れるだろう」と述べた。

Bangladesh News/Financial Express Jan 29 2023
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/export-import-container-volume-dives-notably-at-17-depots-1674958423
翻訳編集:吉本

#バングラデシュ #ニュース #インランドデポ #内陸貿易港 #輸出 #輸入 #コンテナ #ドル不足 #LC