急成長する繊維機械市場

急成長する繊維機械市場

【The Daily Star】生産性向上と他国からの衣料品シフトの注文に対応する企業の増加で、バングラデシュは繊維及び衣料品機械の重要なホットスポットの1つとなっている。

バングラデシュの繊維及び衣料品機械の売上高は現在40億ドル(5352億円)以上で、高い需要を背景に毎年20%ずつ成長している。

ダッカのボシュンドラ国際会議シティでは2月15日から4日間、南アジア最大級となる「第17回ダッカ国際繊維衣料品機械博覧会2023」が3年ぶりに開かれている。

主催は、バングラデシュ繊維工業会(BTMA)、香港のヨーカーズ・トレード&マーケティング・サービス社、台湾のチャン・チャオ・インターナショナル社が共同で行っている。

「バングラデシュは当社にとって良い市場です。パンデミックにもかかわらず、わが社のビジネスは成長しています」
中国に進出するイタリアの繊維機械メーカー「サントーニ社」の販売エリアマネージャー、ジャンピエロ・バルセッキ氏は述べた。

コロナパンデミックの影響にも関わらず、過去2年間、同社のバングラデシュでのビジネスは前年比40%増となった。海外出張ができない多くのビジネスパーソンが、オンラインで機械を予約したためだ。

「世界的な衣料品小売業者やブランドが、仕事の発注先を他国からバングラデシュへ移しているため、今後も繊維・衣料品ビジネスは成長していくでしょう。現在、ロシアーウクライナ戦争の影響で衣料品需要はやや減りましたが、それもすぐに逆転するでしょう」

ドイツの機械メーカーTrutzschler社のトーマス・ストレイチャー地区販売生産部長も、バングラデシュは競争力のある労働力と優れたノウハウを持つ同社にとって最も可能性を秘めた市場の1つだと述べた。

Trutzschler社は主に紡績機を扱っており、これまでバングラデシュの顧客に600台の機械を販売した。

「もちろん、バングラデシュは我が社にとって最大の目的地であり、顧客の高い需要に応えて売り上げを伸ばしています」
島精機(香港)の梅田郁人最高経営責任者(CEO)は述べた。

同社は過去7年間、200社の現地顧客に2万台の機械を販売している。

一方、パンデミックと戦争でヨーロッパの消費者は困難な時期を乗り越えなければならず、バングラデシュでの販売も少し減速したと梅田氏は述べた。

展示会を共同で主催するチャン・チャオ・インターナショナル社のアカイ・リン海外ディレクターは、同社が2004年に初めてダッカで展示会を開催したとき、バングラデシュは世界第4位のアパレル供給国だったと述べた。

バングラデシュでは、人工繊維を利用した機械の需要が高まっている。より大きなシェアを獲得するため、国内企業が人工繊維産業に多くの投資を行っているためだ。

同社のジュディ・ウォン常務取締役(海外担当)によると、4日間のイベントには35カ国から約1200社が参加し、主に高い生産性を実現する先進技術を駆使した機械を展示しているという。

首相の民間産業・投資担当顧問のサルマン・ラーマン氏は、イベントのオープニングで、もっと人工繊維に投資するよう国内企業に促した。

「世界で取引される衣料品のうち、70%は人工繊維で作られているという事実があります。しかし、バングラデシュで作られる衣料品の90%は、綿と混紡繊維で構成されています。だから、バングラデシュでは人工繊維に投資する良いチャンスがあるのです」

バングラデシュ商工会議所連盟のMdジャシム・ウディン会長は、バングラデシュは2041年までに商品輸出を3000億ドル(40兆1433億円)にする目標があると述べた。
「革新的で持続可能な衣料品は、その目標達成に役立つでしょう」

BTMAのモハンマド・アリ・ココン会長は、エネルギー不足に対処するため、液化天然ガスを輸入する措置を講じた政府に感謝の意を表した。

Bangladesh News/The Daily Star Feb 16 2023
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/textile-machinery-market-growing-fast-bangladesh-3249261
翻訳編集:吉本

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