エネルギー協力の新時代

エネルギー協力の新時代

【The Daily Star】シェイク・ハシナ首相は、ロシア-ウクライナ戦争で多くの国が燃料危機に直面している今、バングラデシュ-インド友好パイプラインは我が国の燃料確保に極めて重要な役割を果たすと述べた。

ハシナ首相とインドのモディ首相は18日、オンラインで131.57kmのパイプラインの開通記念式典に参加、それぞれスピーチを行った。

パイプラインは両国間のエネルギー協力の一環として建設されたもので、このインフラを利用してバングラデシュはインドから石油、特にディーゼルを輸入する。

パイプラインプロジェクトディレクターのティプ・サルタン氏によると、初日、約900万リットルのディーゼルがパイプラインを通じて輸入された。

「このパイプラインがバングラデシュの発展をさらに加速させ、両国間の接続性を高める優れた例となることを確信しています」
モディ首相は、バングラデシュはハシナ氏の有能なリーダーシップの下、ここ数年で目覚ましい発展を遂げたとし、バングラデシュ発展の旅に貢献できたことを嬉しく思っていると述べた。

■発展のために共に働く
ハシナ首相は、バングラデシュ発展のためにインドが協力してくれているとし、パイプラインの開通で、バングラデシュは様々な面で恩恵を受けると述べた。

「パイプラインの利用により、インドからディーゼルを輸入するための時間と経費が大幅に削減されるでしょう」

また、バングラデシュ北部16県へのディーゼルの供給は安定的に維持されるとし、インドはバングラデシュの真の友人で、両国の友情が損なわれないようにしたいと述べた。

さらに、政府はモングラ港とチャトグラム港、シレット及びチャトグラム国際空港を開発し、サイドプール空港を地域空港としてアップグレードしたと述べた。

「これらの港をインドに完全開放しています。インドがこれらの港を利用するのに問題はありません。貿易やビジネス活動が容易になり、両国国民が恩恵を受けることになります」

インドの投資家に対し、バングラデシュの経済特区に投資するよう呼びかけたハシナ首相は、今回のパイプラインのように、バングラデシュとインドが将来、共同で多くの成功を祝うことを希望していると述べた。

また、1975年8月15日にボンゴボンドゥ・シェイク・ムジブル・ラーマンが暗殺された後、インド政府と国民がバングラデシュの解放戦争に貢献したことに言及、個人として感謝の意を表わした。

■接続性における進展
モディ首相は、パイプラインを通じたディーゼル供給はコストを削減し、また二酸化炭素排出量も減らすことができると述べた。

また、両国間の接続性が高まっていることを強調、両国はこの分野で多くの進歩を遂げてきたとした。

さらに、両国間の鉄道接続により、鉄道網を通じてバングラデシュにコロナワクチンと酸素を送ることができたと述べた。
「シェイク・ハシナ首相の先見の明に心から敬意を表します」

モディ首相は、開通式がボンゴボンドゥ・シェイク・ムジブル・ラーマンの生誕記念日の翌日だということに言及、ボンゴボンドゥの 「ショナル・バングラ(黄金のベンガル)」ビジョンには地域全体の調和ある発展と繁栄が含まれていると述べた。

「この共同プロジェクトは、そのビジョンの完璧な例です」
モディ首相はプロジェクトに関するハシナ首相の絶え間ない指導に感謝し、両国民の利益のために協力し続ける意志を表明した。

パイプラインはアッサムを拠点とするNumaligarh Refinery Ltd(NRL)の西ベンガル州シリグリ販売ターミナルから、バングラデシュ石油公社(BPC)のパルバティプールのメグナ石油貯蔵所までディーゼルを運ぶ。

プロジェクトはNRLとメグナ石油が共同で実施した。

パイプラインにより、バングラデシュはインドから年間25万~40万トンのディーゼルを輸入する。

現在、インドから鉄道車両を使って月に2万2千トンを輸入しているが、バングラデシュの年間需要を満たすためには660万~770万トンの石油が必要だとされる。

Bangladesh News/The Daily Star Mar 19 2023
https://www.thedailystar.net/environment/natural-resources/energy/news/new-era-energy-cooperation-3274606
翻訳編集:吉本

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