
【The Daily Star】人力車引きの夫イブラヒムさんから300タカ(374円)を受け取ったモニ・ベガムさんは、ラマダン初日に3人の子に美味しいものを食べさせようと、ミルプール11区台所市場へ出かけた。
だが、市場に足を踏み入れ、食料品や必需品価格がすでに上昇していることに気づいた彼女の心は沈み込んだ。
鶏肉を丸ごと買う余裕がなかったモニさんは250グラムのチキンを110タカ(137円)で、1キログラムのジャガイモを20タカ(25円)で、250ミリリットルの油を30タカ(37円)で購入した。
「鶏肉を隣人の冷蔵庫に保管し、ラマダン初日に調理します。この1カ月間、野菜とレンズ豆しか食べていなかったので子どもたちは喜ぶでしょう」
近所にある5階建てビルの掃除で4千タカ(4981円)を稼ぐモニさんは話す。
イブラヒムさんは1日600~700タカ(747~872円)を稼ぐ。だが、家賃と3人の子の教育費を払うと家計はとても厳しい。
「牛肉や魚や牛乳や果物を買うことは、私たちの収入では問題外です」
モニさんは食事の量と質についてはすでに妥協しているが、ラマダン中は食べ物を用意するのが容易ではないという。
「昨年はそれほど状況は悪くありませんでしたが、今年は生活必需品価格が手が届かないほど高くなっています」
毎年、ラマダン前に必需品価格は必ず上昇する。 だが、今年はロシアーウクライナ戦争の影響が市場を悪化させている。
タカは対ドルで22%以上の価値を失っているため、輸入と輸送コストが上昇、 ほぼすべての食料品や非食料品価格が昨年より値上がりした。
バングラデシュ統計局(BBS)によると、2月の食品インフレ率は8.13%、非食品インフレ率は9.82%だった。 1年前は食品インフレ率は6.22%、非食品インフレ率は6.10%だった。
「値段が上がっていないものを挙げることができません。50タカ(62円)未満では青パパイヤ以外の野菜を手に入れることはできません。どうやって生きていけばいいのでしょう」
モハンマドプール在住のマスード・レザさんは話した。
売手によると、インフレによる購買力の大幅な低下で、人々は以前に比べて購入する量が減っているという。
「前回のラマダンと比べて、売り上げは半分になりました」
カルワンバザールにあるアミン雑貨店の経営者バブル・ミアさんは、一部の人は生活のために貯金を切り崩していると話した。
カタルボゴンの魚屋アブ・ハニフさんはラマダンのために2千タカ(2490円)貯金し、昨日、そのお金でチキンや魚、タマネギ、ジャガイモ、パーム油をカルワンバザールで購入したという。
「貯金していなかったら、これらを買うのは難しかったでしょう」
Bangladesh News/The Daily Star Mar 23 2023
https://www.thedailystar.net/health/food/price-essentials/news/low-income-people-decent-meal-luxury-ramadan-3278146
翻訳編集:吉本