イード観光の予約低調

イード観光の予約低調

【The Daily Star】業界関係者によると、経済危機に起因する継続的なインフレ圧力により、来るイード休暇の航空券や宿泊施設の事前予約は昨年に比べて減少している。

「昨年40%だったイード休暇のホテルやリゾート宿泊施設の事前予約は、これまでのところ28~30%で推移しています」
バングラデシュのツアーオペレーター協会(TOAB)のMdショホヌル・ラーマン・スワパン広報部長は述べた。

通常、旅行者に一番人気なのはコックスバザールで、シレット、シュンドルボン、チッタゴン丘陵地帯の順で続く。

TOABの推定によると、イード休暇中は少なくとも100万人がバングラデシュのさまざまな観光スポットを訪れるが、国内のホテルやリゾート宿泊施設の容量は20万人に過ぎない。

「全旅行者の10~12%を占める学生ツアーの予約でさえ、ここ3カ月でほぼゼロになりました」

バングラデシュ統計局(BBS)によると、3月のインフレ率は9.33%に上昇し、国内の物価水準は値上がりしたままだ。

それでも富裕層にはそれほど影響を与えないため、アッパーミドルクラス以上の予約は減ってはいない。そのため、観光スポットはイード休暇までに確実に埋まるだろうと、スワパン氏は述べた。

US-Bangla航空のカムルル・イスラム広報部長は、イード休暇を中心とした座席の80%はすでに予約され、残り20%はラマダンの25日までに埋まるとの見方を示した。

だが、昨年はラマダン2週目には90%の座席が予約されており、出足は鈍いと述べた。

「人々が置かれている現在の経済状況が、イード休暇の予約販売を遅らせているのです」

コックスバザールの高級ホテル、ロイヤル・チューリップのアブドゥル・アワル販売部長は、現在、25%の客室が予約されていると述べた。

アワル氏は昨年同様、ラマダン20日目までに全ての客室に予約が入ると考えている。

ロイヤル・チューリップにはデラックススイートを含めて493の客室あり、宿泊費は1泊6500~5万タカ(8093~6万2256円)となっている。

「観光客を呼び込むため、さまざまなオファーや割引も提供しています。そのため、イード休暇中は満室になるでしょう」

同じコックスバザールにあるロングビーチホテルのMdエムラン・ホサイン支配人は、これまで客室の40%が予約されたと述べた。通常、事前予約はラマダン3週目までに満室になるという。

モウロビバザール県スリモンゴル郡のGrand Sultan Tea Resort&GolfのMdサイドゥル・イスラム・ブイヤン・ロメル営業部長は、イード休暇中の予約はまだ空いているにも関わらず、満室を予想していると述べた。

「基本的に予約はラマダン20日目から本格的に始まります」

ロメル氏は、家計に余裕がある人を除けば誰もがさまざまに節約をしているため、昨年より予約が少ないと分析していると述べた。

「当ホテルには135室ありますが、宿泊は1泊3万タカ(3万7353円)のため、高所得者向けになっています」

ランガマティ県サジェク渓谷にあるカスラング・ヒル・リゾートのスブラタ・チャクマ支配人は、この地域には宿泊施設が限られているため、イードの事前予約はすでに始まったと述べた。

「しかし、事前予約の割合はまだ重要ではありません」
チャクマ氏によると、誰もがここでしか味わえない自然環境に引き寄せられるため、イード休暇中はいっぱいになるとした。

また、サジェクを訪れた観光客は、すべてがリーズナブルな安心価格なため、支出についてそれほど考えないと述べた。

Bangkladesy News/The Daily Star Apr 7 2023
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/advance-bookings-eid-vacationers-going-slow-3291021
翻訳編集:吉本

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