【The Daily Star】バングラデシュ企業が足場を確立したため、国内ソフトウェアおよびその他の情報技術対応サービス (ITES) の日本への輸出が急増している。

バングラデシュソフトウェア情報サービス協会 (BASIS) によると、2021-22会計年度(FY22)日本へのIT輸出は、前年比35％以上増の1.2億ドル(162.1億円)に達した。

BASISによると、日本はバングラデシュの年間IT輸出総額14億ドル(1891億円)超の約8％を占めている。

業界関係者は、エンジニアの勤勉さや品質、コミットメント、手頃な値段が、日本へのIT輸出の機会を開くことにつながったと述べている。

市場調査会社のResearch and Marketsによると、日本は世界最大のIT市場の1 つで、その価値は4490億ドル(60兆6478億円：2021年)だと推定される。

「日本のITコミュニティは、バングラデシュが堅実なIT輸出国であることを認識しています。日本企業がITサービスのアウトソーシングを検討するとき、彼らの地図にはバングラデシュが出てきます」
BASISラッセルTアーメド会長は述べた。

現在、ITサービスを日本に直接輸出している企業は23社、間接的に輸出している企業は80社ある。

2001年に設立されたBJITグループは、日本向けIT輸出企業のパイオニアの1つだ。

マスド・メヘディ最高執行責任者によると、現在、同社にいる800人の従業員のうち、70～80人のエンジニアが日本市場に専念している。

「当初、バングラデシュにITアウトソーシングの機会があることを理解させることは非常に困難でした」
日本の顧客のバングラデシュへの一般的な印象は、多くの縫製労働者がいる洪水の多い国だったとメヘディ氏。

そのため、日本企業の担当者をバングラデシュに招待するという戦略を採った。

「私たちは彼らを大歓迎しました。そして当社のエンジニアと会い、信頼が高まり、関係が構築されました」

2012年以降、他の企業が市場に参入し始め、現在では日本企業への参入ははるかに容易になった。

市場は主に東京に集中していたが、現在は宮崎、北海道、その他の都市に広がる。

メヘディ氏によると、日本人は完璧主義というメンタリティを持っており、それが輸出を目指す企業の主な障壁となっている。

「100％以上の完璧さでタスクを完了しなければなりません。日本人には99％ではいけません」

「エンジニアは複数のプロジェクトに取り組んだ後で、彼らを理解することができます。関係が構築され、日本のクライアントに信頼されると、多くの注文を得ることができます。バングラデシュにも存在する顔を合わせる関係が大事なのです」

日本に輸出するその他の国内IT企業は、Shehala、Dream Door Soft、Banglafire Solution、BacBon、CSL Software Resources、Nascenia、W3 Engineers、Brain Station 23など。

4月初旬、国内IT企業15社27名の代表団が、東京ビッグサイトで3日間に渡って開かれたJapan IT Week 2023に参加した。

そのうちの1社が、約700人の従業員を抱えるBrain Station 23だ。

「日本語は依然として重要な障壁ですが、徐々に解消されつつあります。現在、英語を話せる多くのバングラデシュ人がいて、彼らが翻訳者または橋渡し役として利用できるからです。その結果、より多くの仕事の機会があります」
共同設立者でCEOのライスル・カビール氏は述べた。

現在、ITエンジニアの日本語能力が高いことから、日本はベトナムを第一候補に選ぶ。日本でより多くの仕事を得るには、ベトナム人のように日本語を学ぶ必要がある。

カビール氏はまた、少なくとも週2回、ダッカから日本への直行便運行を政府に要請している。

「ベトナムからわずか6時間で到着する日本へ、ダッカからだと丸一日かかります。直行便が運行すれば、多くの日本人がバングラデシュに簡単に来られるようになり、国内企業も進出しやすくなるでしょう」

日本では人口が減少しているため、80万人以上のエンジニアが不足していると、BASISのアーメド会長はいう。

BASISと日本情報技術サービス産業協会(JITSIA)は、4月下旬にハシナ首相が日本を訪問した際、協力関係を強化するための覚書に署名した。

「これは、産業界間のコミュニケーションのための大きな機会を生み出し、国内ICT企業を後押しするでしょう」
アーメド氏は補足した。

#バングラデシュ #ニュース #日本 #IT #ICT #輸出 #BASIS #エンジニア #ベトナム #ジャパンITウィーク

日本へのIT輸出急増