【Prothom Alo】UNB報道によると、アジア各国の中央銀行間の支払い取り決めに基づいたアジア清算連合(ACU)への11億8000万ドル(1596億円)の支払いにより、バングラデシュの外貨準備高は8日、309.8億ドル(4兆1912億円)から298億ドル(4兆316億円)に減少した。
ただし、バングラデシュ銀行(BB)が現在採用している準備高は「負担がある」「負担がない」の両方を最終的な数字としてカウントする昔ながらのもので、実際の数字とは異なる数字となることが多いことに注意しなければならない。
2021年、IMFはBBの帳簿に「負担」とみなされ、準備高の計算から除外される金額約80億ドル(1兆823億円)を特定したと初めて指摘した。
80億ドルの大部分は輸出開発基金に預けられている。ペイラ港湾局にはユーロ建てで5億2500万ユーロ(779億円)という巨額のローンがある。また、スリランカとの通貨スワップで支払われた2億ドル(271億円)は、明らかにまだ返済できる状態にない。
ほぼすべてのエコノミストは支出できないものは外貨準備高にカウントされるべきではなく、BBの公式数字から80億ドルが差し引かれるべきだとする。 そうしなければ、その国の外貨準備の実際の数字を推定することはできない。
BBはIMFの提案を最終的に受け入れ、7日にはIMFが提案した準備高計算方法に従い、半年に一度の金融政策声明を7月1日に発表するした。
一方、対内送金の流れと輸出収益が減少傾向を示しているため、外貨準備高は再びやや圧迫されている。
BBの統計によると、外貨準備高は2015年から2016年にかけてようやく300億ドルの水準に近づき、2016年6月時点の外貨準備高は303.5億ドル(4兆1060億円)となった。
だが、2022年9月8日、ACUに17.3億ドル(2340億円)が支払われたことで、外貨準備高は389.4億ドル(5兆2681億円)から370.6億ドル(5兆138億円)に減少した。負担額の80億ドルを差し引くと、実際の数字は300億ドルを下回る。
8日のACU支払い後に当てはまれば、実際の外貨準備高は230億ドル(3兆1116億円)を切ったことになる。
Bangladesh News/Prothom Alo May 9 2023
https://en.prothomalo.com/business/local/yu864r9b3l
翻訳編集：吉本